2025年3月、“黒のカリスマ”こと蝶野正洋とのツーショットを投稿した三浦大輔監督(インスタグラムより)
2025年3月、“黒のカリスマ”こと蝶野正洋とのツーショットを投稿した三浦大輔監督(インスタグラムより)
【写真】三浦監督が投稿した“ヒールのカリスマ”と笑顔のツーショット

 そんな2人のプレー、行動を“さも当たり前”ともするように起用し続けるのが三浦大輔監督(51)だ。

 “ハマの番長”として横浜一筋、精密機械のようなコントロールを武器に172勝を積み上げた三浦監督は、同じ投手として彼らをどう見ているのだろうか。

「そもそも三浦監督も“ヒール軍団”ですから」と笑うのは、ベテランのスポーツライターの弁。

「危ない連中にしか見えない」

 1998年1月、現役選手だった三浦監督は超満員の東京ドームの“グラウンド”に立っていた。といっても読売ジャイアンツ戦のマウンドではなく、グラウンドに設立された「リング」の上だ。

 “黒のカリスマ”ことプロレスラー・蝶野正洋合(のちに『TEAM2000』を結成)のセコンドに鈴木尚典(53、現DeNA野手コーチ)と付き、試合後にはヒール軍団として知られた『nWo』の一員として黒い衣装に身を包み、自慢のリーゼントスタイルで勝利のポーズを披露した三浦監督

「当時の『東スポ』さんのインタビューでは、蝶野選手はベイスターズの選手たちに“いかつくて、コワモテの奴ばかり”、“危ない連中にしか見えない”などとシンパシーを感じ、中でも三浦監督とは長年にわたって友情を築いています。

 2025年シーズンの開幕前にも蝶野選手との対談に臨み、インスタグラムでは笑顔のツーショットを投稿。三浦監督も“ヒール軍団”メンバーとして、ただ試合をするだけではない、ファイティングポーズを取り続けているのでしょう」(前出・ライター)

 かつてプロレス顔負けの乱闘騒ぎも起きていたプロ野球を知るファンにとって、仲良しこよしではない“ヒール球団”も歓迎される、のだろうか。