モールス信号の“SOS”
エレベーターに不審な人物が乗ってきたら?
「そもそも一緒に乗らない、のひと言に尽きます。不審な人物がいたら1本見送る。譲られた相手は不快に思うでしょうが、それはもう仕方ない。こういう事件が起きてしまったんですから」(同・捜査員、以下同)
犯人は被害女性の後をつけてきていたというが、背後に不審な人物の気配を感じたときにできることは?
「携帯電話が役に立ちます。誰かと通話をする、相手がいなければフリでもいい。本当に通話ができるならビデオ通話で話す。何らかの犯行をしようとしている人物なら、自分が映り込むのを避けてその場から立ち去るはず。面倒な手間をなるべく避ける、という心理が働きますから」
つけられている、と感じた場合の対応策はほかにもあるという。
「コンビニがあれば寄って、家に人が待っているようなフリをする。アイスクリームを買うのは家が近いことがバレてしまうのでオススメしません。このときエア通話でいいので、“今コンビニだけど何か買っていく?”などと声に出すとより良いでしょう」
見通しの悪い夜道で男性と一緒になってしまったら?
「スマホのライト機能を使って振りながら歩くこと。モールス信号のSOSも覚えておくとよいでしょう。ライトを光らせたままで、Sが“トントントン”、Oが“ツーツーツー”、Sが“トントントン”なので、暗闇でも遠くにいる人に届けることができますよ」
この知識を利用する場面がないことを祈るばかりだ。