市長職に就く以前からソーラー開発に反対
伊東市にとって初となる女性市長の座に就いた田久保市長。東洋大卒と紹介されていたが、実際には大学を除籍となっていたことが発覚。7月に辞職し出直し市長選で審判を仰ぐ方針を打ち出したが続投を宣言し、メガソーラー計画の白紙撤回などに言及して「必ずやり遂げなければならない」と方針を示していた。
市長職に就く以前から、地域のメガソーラー開発問題に深く関与してきた経緯がある。反対運動を展開する団体において事務局長および代表の役職を歴任し、開発阻止の先頭に立ってきた人物として知られている。そうした背景もあり、市民からの応援の声も多いようだ。
不信任決議が可決された2日後の9月3日、Xで、
「先日は伊豆の瞳、と呼ばれる一碧湖(いっぺきこ)の視察に担当課と訪れました。森に囲まれた美しい湖はボート遊びや湖畔を一周できる遊歩道などが整備され伊東市でも人気の観光スポットです。近年、湖畔で進む開発行為と環境保全との共生が課題となりつつあります。先人が大切に守ってきた地域の財産を守り次世代へ引き継ぎ、観光資源として活かしていくための方策を積極的に講じて参ります」と投稿。
進退が問われる中での発言ではあったが、《負けないでください。応援しています》《関東から応援しています!メガソーラーは絶対反対です》など他県からも応援コメントが届いている。
1日、不信任決議案が可決された市議会直後、外で待ち構えている記者団に詰め寄られながらも「議決いただいたことを持ち帰る」とコメント。議会解散か、自身の失職か田久保市長の選択はいかに─。