「お会計終わってない!お会計終わってない!!」
強い口調で外国人観光客のグループに注意する、日本人女性店員の動画が拡散された。場所はディスカウントストア、ドン・キホーテ。
外国人観光客の会計前飲食が横行
映像では1人の外国人客が支払いを済ませずに店を出ようとする様子が映っており、店員が制止するも、客は日本語が通じないフリをして仲間たちと笑い飛ばす。そのまま言い争いが続き、動画は30秒ほどで途切れているが、結局支払いをせずに立ち去ったとされる。
この映像にネット上では《安心して買い物ができない》との声が噴出。はたまた《入国管理を厳しくすべき》といった強い意見も出た。
訪日外国人観光客が過去最高を更新する一方、街中や店舗でのマナーをめぐるトラブルは増加している。
実際に、ドン・キホーテでの迷惑行為は他にも報告されている。例えば外国人女性客が商品棚から焼き芋を取り出し、会計前に食べてしまった様子が問題視されたが、本人は「日本人向けの動画コンテンツ作りに夢中で、支払いを忘れた」と説明。
しかし過去には、人気YouTuberのへずまりゅう氏がスーパーで会計前に魚の切り身を食べ、窃盗容疑で逮捕された例もある。法的措置が取られる可能性も今後、現実味を帯びている。

『週刊女性PRIME』が、ドン・キホーテを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスにこういった事案の現状把握と対策を問い合わせたところ、
「SNSで拡散されている2つの動画については把握しております」
と事態を認識していることを明らかにした。しかし、具体的な対策については
「現時点では回答を差し控えさせていただきます」
と述べるにとどまった。
8月には、ナイジェリア政府が「自国の若者が千葉県木更津市に移住できる特別ビザを発給する」と発表したと、海外メディアなどが報じたことを受け、木更津市には多数の問い合わせが寄せられた。のちに公式に発表は削除されたが、市民からの抗議の声が多かったようだ。
観光立国を掲げる日本にとって、外国人観光客は欠かせない存在。しかし、その裏で地域社会の不安が増しているのも現実。
《国民が安心して暮らせる環境を守ることこそ、国の最優先事項ではないのか》SNSでは、そんな切実な問いかけが広がっているが……。