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ー 所属事務所が賠償請求を被る可能性

《ニュース速報で初めて知り、大変困惑しております》

 9月3日、麻薬取締法違反の疑いで逮捕された清水尋也容疑者。冒頭のコメントが物語っているとおり、所属事務所『オフィス作』の代表取締役を務める松田美由紀も寝耳に水だったよう。

「松田優作さんの功績を後世に伝えるために妻の美由紀さんが1998年に『オフィス作』を設立。おふたりの子どもである龍平さん、翔太さん、ゆう姫さんも所属しています。“松田家”が中心の事務所で、清水容疑者は成長を期待される若手でした。美由紀さんはかなりショックを受けているようです」(スポーツ紙記者)

 清水容疑者は9月7日に最終回を迎えたTBS系ドラマ『19番目のカルテ』に出演していたが、出演シーンをカット。9月29日から放送されるNHK朝ドラ『ばけばけ』にも出演予定だったが降板し、代役を立てて撮影をやり直すことになる。

「美由紀さんは“お詫びして回らないといけない”と話しているようで、“謝罪行脚”となりそうです。清水容疑者の降板や出演シーンのカットなど、影響はかなり大きい。賠償問題になる可能性もあるでしょう」(芸能プロ関係者)

 事務所の社長として対応は避けられないが、どのような賠償が考えられるのか。弁護士法人ユア・エースの正木絢生代表弁護士に聞いた。

「出演契約や広告契約においては、タレントが法令違反を犯した場合に備え、『信用毀損条項』や『契約解除条項』、『違約金・損害賠償条項』などが盛り込まれているのが通常です。テレビ局や広告代理店側が契約の即時解除や出演部分の差し替え、放送中止を決定した場合、その過程で発生した損害に対して、所属事務所が賠償責任や違約金の支払いを求められることは十分にあり得ます」

所属事務所が賠償請求を被る可能性

『19番目のカルテ』に出演していた清水尋也容疑者。最終回の出演シーンはカット(番組公式インスタグラムより)
『19番目のカルテ』に出演していた清水尋也容疑者。最終回の出演シーンはカット(番組公式インスタグラムより)

 清水容疑者は多くの作品に出演していたが、それぞれに対応が必要だという。

「清水容疑者が関わっていた番組などの規模によって、法的責任の範囲や損害額が大きく異なってくるため、個別に契約書を精査した上で、解決を模索することになります。近年の類似事例において、逮捕や起訴に伴う出演作品の降板、放送中止で所属事務所が賠償請求を受けたケースも存在します。本件においても同様の流れをたどる可能性が高いです」(正木弁護士)

 賠償金だけでもかなり厳しい状況だが、さらに災難が降りかかりそう。

「テレビ局は清水容疑者の穴の補償として、普段あまりドラマに出ない松田龍平さんや翔太さんを“身代わり”出演させることで手打ちにしようとする可能性も。もし、ふたりが“出演したくない”と言った場合、板挟みになった美由紀さんは頭を抱えるでしょう」(前出・芸能プロ関係者)

 苦難はまだ続きそうだ。