9月7日に最終回を迎えたドラマ『19番目のカルテ』(TBS系)。主演を務めた松本潤にとっては7年ぶりの「日曜劇場」となったが、多くの試練を乗り越えて幕を閉じた作品となった。
麻薬取締法違反容疑で逮捕されて出演シーン全カット
「通常であれば夜9時から始まる『日曜劇場』ですが、この日は『女子バレーボール世界選手権』3位決定戦の試合延長で、55分遅れの夜9時55分からのスタートとなりました。さらに同じ時間帯に阪神タイガースの2年ぶりのリーグ優勝が重なるという最悪のタイミング。関東地区では阪神戦の中継が直接重なったわけではないものの、優勝のニュースがSNSなどで拡散され、視聴者の関心がそちらに向いてしまったきらいがあります」(芸能ジャーナリスト、以下同)
ネットでは視聴者から同情の声が相次いだ。
《19番目のカルテ不憫すぎる》
《55分遅れかいな 踏んだり蹴ったりな日曜劇場やな》
今回の日曜劇場は最初から最後まで不運に見舞われた。
「通常、連ドラは10話程度で構成されますが、9月の『世界陸上』の中継のため全8話に“圧縮”された形でスタート。さらに、初回から順調に視聴習慣をつけたいと思っていたはずの第2話は、参院選の結果を報じる特番のため1週間延期に。そして8月31日放送の第7話は、裏番組『24時間テレビ』で割を食いました。マラソンを走り終えた直後の横山裕が『Golden SixTONES』に生出演。これが視聴率13.9%をとったことで、『19番目のカルテ』は7.9%まで落ちてしまいました。
そして今回、7日の大事な最終回を前に、内科医として出演していた清水尋也容疑者が麻薬取締法違反容疑で逮捕され、出演シーンを全カットするという事態に」
そんな松本の日曜劇場主演作には、不運が付きまとうジンクスがあるというのは、芸能プロ関係者だ。
「過去の『99.9 刑事専門弁護士』シリーズは人気を博したものの、メインキャストの香川照之さんがセクハラ・パワハラ問題で事実上の引退状態に。映画は制作されましたが、地上波での続編制作は困難で、松本さんにとって歯がゆい状況です。今回の『19番目のカルテ』も清水容疑者の逮捕により大幅な編集を余儀なくされ、『日曜劇場』としては前クールの永野芽郁主演の『キャスター』に続いて2作連続の災難です」
気になる最終回の関東地区の平均世帯視聴率は11.0%で、全8話の平均は10.2%と、なんとか2ケタでフィニッシュした。これは松本の根強い人気とドラマの完成度の高さを物語っているといえよう。
数々の困難に見舞われながらも、最後まで視聴者に愛され続けた『19番目のカルテ』。松本にとっても、そして多くの視聴者にとっても、忘れられない一作となったことだろう。