元TBSアナウンサーでタレントの宇垣美里が、10月9日スタートの『できても、できなくても』(テレビ東京系)で連続ドラマ単独初主演を務めることが発表された。
電子コミック配信サイト『コミックシーモア』とのドラマ制作プロジェクトの第2弾で、“不妊症”という繊細な題材を丁寧かつ大胆に描いた同名漫画が原作。
宇垣はブライダルチェックで不妊症が発覚したことをきっかけに、7年付き合った彼氏に振られてしまった主人公。ナンパ男から助けてくれた年下のイケメン男子役を、今年『イイじゃん』がTikTokで大バズりしたM!LKの山中柔太朗が演じる。
演技の仕事を断り続けていた宇垣美里アナ
'19年にTBSを退社。'21年にドラマ『彼女はキレイだった』(フジテレビ系)で俳優デビューを果たすと、深夜ドラマや配信作品を中心に俳優としてもキャリアを積んできた宇垣。しかし初主演のニュースには厳しい意見が殺到している。
《どのようにして、急に、このような役を手に入れられたのかは気になるな。演技を求めるなら、舞台からの叩き上げの素晴らしい役者さんがいくらでもいらっしゃるのでね》
《普通は脇役から名俳優と呼ばれる人達と絡みつつ勉強していくのがベストと思われるが、いきなり主演は大変だろうな》
《アナウンサーがドラマの主演出来るほど今は芝居に対して緩和と言うか…誰でも出来る仕事なのね》
しかし宇垣を知る関係者は「批判の多くは的外れ」と苦笑する。
「ドラマ業界で話題性先行のキャスティングが増えているのは否めませんが、宇垣さんは多くの作品で脇役からキャリアを積んできています。またフリー直後から俳優業のオファーがあったそうですが、“演技をするなら、ちゃんとレッスンを積んでから挑戦したい”と、2年間演技の仕事を断り続けていたんですよ」(テレビ局関係者)
俳優デビューとなった『彼女はキレイだった』のオファーを受けたのも、理由があるという。
「美容雑誌の編集者役だったことが、オファーを受ける決め手になったとか。彼女自身がメイク本を出版するなど美容オタクのため、“この役なら演じてみたい”と思ったそうです」(同・テレビ局関係者)
'22年に出演した『明日、私は誰かのカノジョ』(TBS系)では外見の美しさを求めて、整形を繰り返すレンタル彼女勤務の女性を演じるなど、共感できる部分がないとオファーを受けない方針のようだ。
「今回主演のオファーを受けたのは、テーマが“不妊症”だからでしょう。'23年にABEMAで配信された冠番組『宇垣美里と考える30からの歩き方』では、卵子凍結などをテーマに30歳オーバー女性のリアルな結婚観などを赤裸々に語っていましたから」(芸能ライター)
今年1月期にテレビ東京で放送されたドラマ『財閥復讐〜兄嫁になった元嫁へ〜』で演じたのも、なかなか子どもができずに財閥一族からプレッシャーをかけられている妻の役だった。
「オファーをなかなか受けない宇垣さんが初主演を快諾したということは、同世代の女性が共感できる内容だと思うので楽しみですね」(同・芸能ライター)
今年は俳優としても躍進する1年になりそうだ。