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ー 金額が的中してしまったヒロミ

 

 9月16日放送の『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(日本テレビ系)に対して視聴者から戸惑いの声があがっている。

金額が的中してしまったヒロミ

「今回、番組が取材したのは東京の目黒にある『九絵(くえ)』という店。ここは新鮮な魚介を使ったボリュームある定食が楽しめることで人気です。看板メニューは『刺身盛り合わせと富士桜ポークとんかつ定食』。カンパチ、トロサーモン、本マグロなど5~6種類の刺身とブランド豚のとんかつがセットで楽しめます」(グルメ雑誌ライター、以下同)

『オモウマい店』で紹介された刺身ととんかつがセットになった定食(番組の公式Xより)
『オモウマい店』で紹介された刺身ととんかつがセットになった定食(番組の公式Xより)

 番組の中では店を手伝っている店主の息子が、料亭で使われるような高級食材を使って、東京という土地で料理を提供する経営の厳しさを語っていた。

「そうした事情を忖度したのか、さきほどの看板メニューの値段を予想する際にMCのヒロミさんは、『結構いくんじゃない? 3500円! 3500円でも安いか』と予想。これが見事的中しました。この番組はよく看板メニューの金額を予想するのですが、いつもはヒロミさんやMCのバイきんぐ小峠英二さんが安さを強調するためか、わざと少し高い金額を言うため金額が当たること自体が珍しいのですが、3500円という高価格での的中に視聴者は驚いたのではないかと思います」

 また、ヒロミは銀だら定食が2090円だと紹介されると、「東京だと余計安いね。すげーな、ここ」と感心していた。看板メニューを始めとした同店の料理に対し、ネット上からはこんな反応が。

《これで3500円は安いんだろうけど、庶民には高いな》
《ヒロミ、高めの金額を言っているのに的中するって……》
《この銀だら定食が2000円オーバーって決して安くはないだろ》

 など、『オモウマい店』で紹介する店にしては敷居が高いと感じる視聴者が少なくなかったようだ。これについて芸能プロ関係者は語る。

「番組では店主に対して厳しいツッコミを入れる奥様とのやり取りや、常連客との気さくな会話など、この番組らしい温かみのある要素もいつものように盛り込まれていました。ただ、視聴者が求めているのはやはり“見たことないほどのボリュームと安い値段”。

 確かに今回の店は東京で高級食材を使うということでいえば決して高くないのだと思いますが、VTRを見ている小峠さんは値段そのものへのコメントは避け、『へぇ』『すごいね』といった無難なリアクションだけをしていました。小峠さんもいつもとの違いを意識していたのかもしれません

 ちなみに同店は、2015年に放送された『孤独のグルメ Season5』(テレビ東京系)でも紹介されていた。

「これまで『オモウマい店』では、メディアでほとんど紹介されたことのないような隠れた名店を続々と発掘してきました。それこそが番組最大の魅力だったのですが、今回は、価格帯設定にしても店のネタかぶりにしても、これまでの“番組らしさ”が問われた形になりました」(前出・芸能プロ関係者)

 2021年のスタート開始から4年たっても人気が衰えない同番組。今後このような課題をどう解決していくのだろうか。