2023年11月、オリックス・バファローズからポスティングシステムを利用してのメジャー移籍を表明した山本。日本で他球団を圧倒する投球を見せていたスーパーエースに、MLB球団の多くが熱視線を注ぎ、有力候補として7球団が挙がった。
中でも本命とされたのがニューヨークを本拠地とするヤンキースにメッツ、そして“ダークホース”として注目されたのがフィリーズだった。
「山本投手のために用意した球団プロモーションビデオにも出演し、首脳陣との面談の際にもサプライズ“出席”したのがハーパー。オンライン会話で約10分間にわたり、山本に面と向かってラブコールを送ったのです。
現役の大物メジャーリーガーからの直のお誘い、それこそ“一緒にワールドチャンピオンを目指そう”と口説かれて心揺れたことでしょう。しかし蓋を開けてみれば、山本投手が選んだのはニューヨークでもフィリーズでもなく、大谷擁するドジャース」(前出・スポーツライター、以下同)
大谷とハーパー、山本が選んだのは
2023年12月28日に行われたドジャースタジアムでの入団会見で、
【大谷さんは日本人選手としてだけではなく、メジャーリーグの中でもトップ選手だと思っている。大谷さんがドジャースを選んだというのは決断の1つの理由になりました】
ひと足先に大谷の移籍が決まったことも、ドジャースを選択した要因だったことを明かした山本。片や、同じくトップ選手であるハーパーは、フラれて面目を潰されることに。
「地区シリーズ第1戦で先発した大谷投手と対戦するも、3打席ノーヒットに抑えられ、試合後に“フラストレーションがたまるよ”とお手上げ状態だったハーパー。
普段は“ビッグマウス”として知られる彼が“覚えてない”としたのは、情報戦というよりも、大谷投手を含めた日本人投手にしてやられていることを承知の上で、“思い出したくない”との本音を隠したかったのかも」
10月9日の試合では、2人の“因縁”対決も楽しみになりそうだ。