
《当該生徒の行為は、店舗の器物を汚すという極めて迷惑で許されない行為で、生徒本人は現在、深く反省しております。本日、保護者同伴のうえで関係店舗へ直接謝罪を行っております》
10月16日、京都市にある京都精華学園中学高等学校のホームページで《本校生徒による不適切な行為について》と題された文書が公開。冒頭のように綴った。
京都市内の高校が迷惑行為を認める事態
「文書はネット上で拡散された迷惑行為動画に対するものです。該当の生徒は京都府内にあるマクドナルド店内のブラインドの紐を鼻に入れ、えずきながらくしゃみをする動画を投稿。
生徒は動画で部活用のポロシャツを着用していたと思われ、動画を見た卒業生や保護者らから学校に連絡があった模様。学校側が生徒に確認したところ、事実を認めたとのことです」(全国紙社会部記者)
学校側は、《今回の事態を重く受け止め、関係先への謝罪とともに、厳正な指導を実施いたします。また、全生徒を対象に公衆道徳及び公共のマナーに関する教育を改めて徹底し、再発防止に努めてまいります》としている。
この学校の発表に対して、ネット上では、
《なぜ、学校が謝罪するのでしょうか?生徒がしたことですが、学校責任は…あるのかな?高校生です。本人の責任、親の責任なのではないでしょうか》
《学校側が「公衆道徳や公共のマナーに関する教育」とか言ってるけど、学校の前に家庭なんだけどな》
《校内で起きたことならいざ知らず、校外で起きたことですから学校は謝罪ではなく処分に関してだけ発表すればいいと思います》
と、学校が謝罪する必要はないのではという意見が寄せられた。
先日、ネット上では『くら寿司』での迷惑動画も話題になった。本動画も高校生が迷惑行為を行ったとされており、該当者の名前や顔だけでなく、高校まで特定される事態に。しかし、学校側からの発表や謝罪はない状況だ。
「高校生ですし、物事の判断はつく年ごろでしょう。学校側が謝罪することではないとは思いますが、ネット上では該当者を過度に特定したり、誹謗中傷が寄せられてしまうこともあります。
学校側としては、こうした事態を避けるための予防策として、あえて発表したのかもしれません。迷惑行為を深く反省していることや保護者同伴での店舗への謝罪など、誠実な対応を取ることを公表することで、生徒を守ろうとしたのではないでしょうか」(前出・全国紙社会部記者)
誹謗中傷と迷惑行為はともに許される行為ではない。