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ー 裏金議員を「あえての起用と思って」
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ー SNSでは「石破のほうがマシ」の声も

 

 ガラスの天井を打ち破り、そこに見えるのは“初の女性首相”。かと思われたが、注ぐのは光よりも暗雲だった。

「10月4日の自民党総裁選で高市早苗氏が初の女性総裁に就任。しかし、就任早々に連立政権を担っていた公明党が離脱。もともと自民は公明と合わせても衆議院で過半数に足らず、首班指名で厳しい状況に」(政治部記者、以下同)

 そこで立憲民主党・日本維新の会・国民民主党による野党統一候補に浮上したのが国民民主の玉木雄一郎代表だ。

「玉木代表は15日に自身のYouTubeで立憲・維新との党首会談が行われたことについて触れ、両党から首班指名の要請を受けたことを明かしています。しかしながら、“まだ溝がある”と、指名を保留していました」

 公明党は連立からの離脱について、以前より問題視していた政治と裏金について、具体策を示さなかったことを理由に挙げている。

裏金議員を「あえての起用と思って」

「2024年に自民党の安倍派の“裏金キックバック”の問題が捜査対象に。連立を組んでいた公明党は自民の一連の裏金問題を受け、同年10月の衆院選で石井啓一代表が落選。公明党側としては、“対策を含めてちゃんとしろ”という考えが以前からあった」

 そんななか新総裁は……。

高市総裁は、“裏金議員”であっても要職に処遇する姿勢を示しています。現に幹事長代行に萩生田光一氏を登用。萩生田氏は、派閥パーティー収入不記載事件に関与。高市総裁はこれについて“あえての起用と思ってほしい”と話していました」