松村北斗(中央)が主演する映画の宣伝をするSixTONES公式インスタグラム
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【写真】元セクシー女優のYouTubeに映り込んだ『SixTONES』メンバー

 声優としても実績を重ねた松村。最近では売れっ子となり、オファーが続々と舞い込んでいるようだが、彼の魅力はどんなところにあるのか。同志社女子大学メディア創造学科教授であり、コラムニストの影山貴彦氏は、作り手としての見地から“松村と仕事をしたい”と力説する。

「彼の繊細で、凛々しい芝居に引き寄せられるんです。作り手の意図をしっかり受け止めて、それに応えてくれる柔軟性を持っているんですよ」

 映画評論家で映画パーソナリティーの伊藤さとり氏は、松村が魅せる“画”に注目しているという。

いちばん難しいのが普通っぽい役

「画に力があると、それに負けてしまう俳優さんもいらっしゃいます。『秒速5センチメートル』では画に雰囲気があり、美しい。独特の世界観で綴られているんです。彼は目立ちすぎず、引っ込みすぎず、見事なまでに画にはまっていました」

 日本の映画では、日常を描くことが多いというが、

「実は、クセのある役ってやりやすかったりするんですよ。対して、いちばん難しいのが普通っぽい役なんです。松村さんはそんな役を演じられる方だと思います」(伊藤氏)

 過去のインタビューでは、

《決して芝居が上手いわけでも、センスがあるわけでもない》(『婦人公論』2021年10月26日号)

 と、語っていた松村。今後はクセのある役も見てみたい気はするけれど─。