MINMI自身も、子どもたちをバイリンガルに育てることに憧れもあり、長男が小学校に入るときに、アメリカンスクールや移住も視野に入れて考えたことがあったという。
「そのころは、長男が日本の学校に行きたいと進路を方向転換させたにもかかわらず、最近では“なんであのとき、俺を無理やり英語の学校に入れてくれなかったんだ”って言われますね(笑)」
スタッフは「誰も止めてくれなかった(笑)」
次男と長女は、日本の生活になじんでいて、友達もたくさんいる。MINMIも、これまで続けてきた仕事があり、海外に移住するのは、すぐに決断できるようなことではなかった。
「当時の私は、離婚して生活環境も変わって、ここから自分の音楽人生をどうやっていこうかと考えている時期でもありました。それに単純に考えて、3人の子どもを連れて、移住なんて大変すぎる(笑)。とはいえ、長男の気持ちも尊重したい。迷っているときに、いっそ誰かに止めてもらおうと期待して、事務所のスタッフに相談したんです」
しかし、周囲のスタッフは対照的な反応を示す─。
「当時のプロデューサーもマネージャーも、みんなが“それはいいね!”って(笑)。“デビューして日本でずっと頑張ってきたんだから、海外でぜんぜん違うものをインプットしてくるのもいいんじゃない?”“海外で伸び伸びやって、必要なときだけ日本に戻ってくれば”“そろそろ次のフェーズに行ったほうがいいよ”なんて。誰も止めてくれなかった(笑)」
周りのスタッフにも背中を押されて、彼女も徐々に心が決まってきたという。しかし、課題は山積み。まず、移住先をどこにするか。家は? 学校は? シングルマザーの子育てに優しい国は? その生活は? 仕事はどうする?
来週からスタートする連載『It`s not too late~親子で海外挑戦~』では、そんなMINMIの実体験をリアルにお届けしていく。











