そして約4年ぶりとなる、全曲オリジナルの新アルバム『KIINA.』を11月19日に発売。バラードからポップス、ドラマチックなサウンドまでがキラキラとちりばめられている。
「やっぱりシングルが『Party of Monsters』と『白睡蓮』だから、そこにプラスできる曲を考えて。今まで出したポップスアルバムの、また成長版っていうか。『Papillon(パピヨン) -ボヘミアン・ラプソディ-』('20年)、『You are you』('21年)を経て、今回の『KIINA.』は、第3章っていうのかな?」
「とにかく、怖くても前に出る」
休養中、ロスの海を見ながら、初めて演歌の作詞をした『暴れ海峡』も収録されている。
「うまく言えないんだけど、『暴れ海峡』は演歌ではあるんだけど、そういうカテゴライズはもう外したい。その中で縛られちゃうから、業界としてもどんどん縮小していってしまう。固定の人しか知らなくて、聴かないジャンルになることは、怖い。だから、そこをどうやってつくり出せるかだと思っていて」
氷川の声は、どんどん熱を帯びていく。
「とにかく、怖くても前に出る。一歩ずつ、一歩ずつ。それをずっと積み重ねて。10年を目安に積み重ねていかないといけないと思っていて。やっぱり、未来をイメージしていますよね。
過去の自分も好きだし、これからの自分も好きだし。とにかく、今の自分がすごく好きだから。そんな今の自分をたくさんの方に見ていただきたいし、自分の歌をまた愛してもらいたい。“ロウニャクニャンニョ”の方に届けられるように動いていきたいですね」
ワンちゃん、増えました
「仕事が終わって帰宅すると、犬が5匹いて。みんな、腹を出して寝ている無防備な姿を見ると“こんな幸せなことってあるんだ”って感じますよね。癒される。人に求めるよりも、この子たちに求めたほうがいい(笑)。完全に生きがいになっています」
今まで飼っていたミルク、ラテに加え、コナ、モカ、カカオを迎え入れた。すべてミニチュアダックスフントだ。
「先日、アウトレットに行ったんです。バギーに5匹をぞろぞろと乗せて、引きながら歩いたら、居合わせたお客さんたちの注目の的でした(笑)」
『KIINA.』11/19(水)発売
小室哲哉プロデュース『Party of Monsters』をはじめ、松本隆作詞・TAKURO(GLAY)作曲の最新曲『白睡蓮』など全12曲。初回限定盤(CD+DVD)5500円(税込み)、通常盤(CD)3500円(税込み)※写真は通常盤
『氷川きよし特別公演』
'26年1月から、全国4劇場で座長公演を開催。第一部=白雲の城(時代劇) 第二部=氷川きよしコンサート2026 【東京】明治座('26年1/31〜2/18)【愛知】御園座(3/6〜18)【大阪】新歌舞伎座(4/10〜19) 【福岡】博多座(4/25〜30)
取材・文/池谷百合子











