女性用トイレの行列、改善に向けた動きは
首相就任後すぐ外交デビューを果たし、アメリカのトランプ大統領や中国の習近平国家主席らと次々に会談。連日のようにニュースをにぎわせた。
「日常的なジョークを挟む程度の英語力はあるため、いい外交デビューになりました。ただ、米空母ジョージ・ワシントンに乗艦してトランプ大統領の隣でピョンピョン跳ねたり、腕を組んだのは驚きました。
高市首相は“鉄の女”といわれた英国の故サッチャー元首相を尊敬しているといいますが、サッチャーさんが跳びはねる場面が想像できますか?日中関係をめぐっては、国会で立憲民主党の岡田克也議員の質問に乗せられて“台湾有事は存立危機事態になり得る”と具体例に踏み込み、中国から猛反発を食らいました。本音をつい口走ってしまったのでしょう。
いまどき“戦艦”と発言していましたが、巨大艦船をつくる時代はとっくに過ぎ去っています。戦艦大和じゃないんですから」(大谷さん)
前出の有馬さんは外交デビューについてこう話す。
「出来すぎ、満点です。トランプ大統領に媚びるなと批判もされましたが、外交はウィンウィンの関係を築くことが大切です。トランプ氏は日本から輸入する自動車の関税を15%で決着させました。
もとは2・5%ですから損には違いありませんが、最初は27・5%に設定されていたため、再度の引き上げが心配されていたんです。連日会談した海外の首脳は大物ばかりでしたから、主役級のそろうドラマではないけれども、内閣支持率が上がるのも当然との見方があります」
意外だったのは女性閣僚の人数。過去最多は5人で、初の女性首相誕生を印象づけるためにも記録更新が予測されていたが、2人にとどまった。
「人材がいないんですよ。女性ならば誰でもいいわけではありませんから。それでも無理して6人入閣させると思っていました。高市さんは女性首相ということはほとんど意識しておらず、能力があれば男性でも女性でも変わらないという考え方なんです。
自分のことも女性初だから首相に選ばれたわけじゃないと思っているはずです。“私、中身はオッチャンだから”と言っているぐらいなんです」(有馬さん)
前出の大谷さんは、女性登用について0点と手厳しい。
「女性閣僚は2人だけで人権意識も心配されます。マイナス20点でもいいくらいです。ちなみに、女性用トイレの行列問題で国土交通省が改善に向けた有識者会議を開きましたが、石破茂前首相の肝いりで6月に政府の『骨太の方針』に盛り込まれたものです。ですから、高市首相の手柄とはいえませんね」(大谷さん)











