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ー 現地スタッフが止めに入って強制終了

 各地で相次ぐクマ被害。山から住宅街に現れては、柿の木に居座るなどの目撃例が後を絶たず、撃退スプレーの注文も殺到しているという。

 その余波はエンタメ界にも。11月21日公開予定だった鈴木福主演の映画『ヒグマ!!』の公開延期が先月すでに決定している。また元BE:FIRST三山凌輝らが出演予定だった実話をもとにしたクマ映画が撮影中止になったことが、11月13日配信の『SmartFLASH』で報じられている。

現地スタッフが止めに入って強制終了

「実はこれまでバラエティ番組で、クマとの闘いを繰り広げてきた“ツワモノ”が2人ほどいます」

 というのは、さる芸能プロ関係者だ。

「2023年、出川哲朗さんは菓子メーカーブルボンの商品『プチ』のCMで、クマの着ぐるみを着て出演。そのメイキング動画のなかで『芸能界でクマと戦った男は僕一人』と豪語し、その格闘エピソードを語っていました」

 このエピソードは、2010年放送の『そこまでやるかマン 世界最強の勇者たち』(日本テレビ系)というスペシャル番組の企画のひとつだったという。

「出川さんがカナダまで行き、そこに住むクマとプロレスをして、おさえこんだ瞬間、クマとキスをするというチャレンジだったそうですが、結局勝てるはずもなく企画変更。出川さんの体じゅうにハチミツを塗りたくり、クマが出川さんの顔を舐めている間にキスをすることに成功したそうです。『徹子の部屋』出演時に、徹子さんにそのときの激闘を話して聞かせながら、『ガブッと噛まれたら“出川くんさようなら”になっちゃう』と話していました」

 2020年1月放送の『ひと目でわかる!!』(日本テレビ系)でも、そのときの挑戦を振り返っていた出川。「今、こういう仕事来たら受ける?」と聞かれるると、彼は「そりゃやるよ! 怖いけど、最悪ガブっとされても仕方ない」と話していたという。

 だが、それより以前に、リアルにクマと格闘していたのが76歳の今もリングに立ち続ける現役プロレスラー・藤原喜明だ。

「1994年1月に放送されたTBS系の『爆裂! 異種格闘技TV』のなかで、やはりカナダで、自身の身長185センチを超える巨大クマと檻の中で生身で対決したという藤原さん。しかし冬眠前の状態を無理に叩き起こしたため、機嫌が悪かったというクマはいきなり彼に2度の猛タックル。あまりの危険性に、愛弟子や現地スタッフの判断により、撮影は強制終了となりました」

 企画のコンプライアンス的にも、また昨今の“災害級”のクマ被害からみても、今や絶対にありえない企画だ――。