お菓子の枠を超えた人気

 また、じゃがいも以外の素材を使った「素材りこ」シリーズも人気だ。

「『さつまりこ』を皮切りに、『とうもりこ』『えだまりこ』『おこめりこ』、そして『あずきりこ』など、個性豊かな仲間が登場しました」

 近年ではさらに形状を細くした「細いやつ」や、スティックが真っ黒な「黒いじゃがりこ(黒トリュフ塩味)」、真っ青な「青いじゃがりこ(シーフード味)」など形状や色が違う限定品も登場し、発売されるたびにSNSなどで話題になっている。

 常にさまざまな新味を開発している「じゃがりこ」。「こんな味があったらいいな」というファンの夢が実現することもあるのだろうか。

「カルビーには『じゃがりこ探検隊』という公式ファンコミュニティーがあり、ファンと新商品を開発する共創企画も行っています」

30周年を迎えた『じゃがりこ』公式ファンブック(c)KADOKAWA
30周年を迎えた『じゃがりこ』公式ファンブック(c)KADOKAWA
【写真】まさかの“四角”だった!! じゃがりこの原型「じゃがスティック」

 新味開発に携わるチャンス、かも。

「じゃがりこ」といえば、「サラダ味にお湯を注ぐとポテトサラダになる」など、アレンジができるのも愛されポイントのひとつ。水分を加えて加熱するとマッシュポテトと同じように使え、フレーバーによって違うアレンジが楽しめるのも魅力的だ。

「皆さまに気軽にアレンジを楽しんでいただきたいのですが、『じゃがりこ』のカップは耐熱容器ではないため、他の耐熱容器に移すなどやけどに注意してください」

 ちなみに、公式によると「じゃがりこサラダ味」(57g)に対し、最適なお湯の量は115ml。ラップなどをかけて3分ほど蒸らすのが、おいしく作るコツだそう。

「じゃがりこ」はコラボ展開も活発だ。直近では「ちいかわ×じゃがりこ 細いやつ」が話題になったほか、キーホルダーや文房具、Tシャツにおもちゃなど多数販売されており、もはやその人気はお菓子の枠におさまらない。

 また、最新「超合金 じゃがりこキング」も登場。カップの中の「じゃがりこ」に模したパーツが変形し、“おいもの未来を切り開く”超合金ヒーローに華麗に変身(!)するという驚きの展開を見せている。

 30周年を迎えても、変わらない味はそのままに、進化は止まらない「じゃがりこ」。次はどんな味・どんな驚きで私たちを楽しませてくれるのか。キリンのように首を長くして待ちたい!