「2023年から中国で開催され、昨年には3日間で5万人を動員したバンダイナムコエンターテイメントによる体験型イベントです。『ワンピース』のほかにも、『NAUTO』や『ガンダム』シリーズといった同社に人気コンテンツを一堂に体験できるとあって、中国内のアニメ・キャラクターファンが集結します。
そして一番盛り上がるのが、アニメ作品で主題歌などを歌うアーティストらによるステージ。特に漫画、アニメはNo.1人気とも言える『ワンピース』ですからね。大槻さんのステージ中断の一件は中国版のSNSで瞬く間に広がり、一部始終を収めた動画を視聴したユーザーからも怒りの声が上がっています」
同イベントは、中国市場におけるコンテンツビジネス拡大が目的なのだろう。ステージを含めた参加費は「無料」で、そもそもの清算は度外視とも言える。中止による損失について、主催者であるバンダイナムコエンターテイメントは「誠に恐れ入りますが回答を控えさせていただきたいと存じます」と回答。
中国ネットでは大槻を気遣う声も
つまり今回の強制中止で“割りを食った”のは日本ではなく、彼女のステージを含むバンナムフェスを楽しみにしていた「5万人」、いや、それ以上の参加が予想された中国国民であり、その怒りの矛先が当局に向けられ始めているという事実だ。
「中国では浜崎さんらJ-POPはもちろん、LiSAさんやYOASOBIといったアニメと縁が深いアーティストが大人気です。今後も日本文化の“締め出し”を続けるようなら、当局への不信、不満は募る一方だと思います。
また中国内のネットでは、大槻さんらアーティストが無事に帰国できたことに“拘束されないでよかった”との気遣う声も見受けられます。依然として高市批判を煽動する中国メディアですが、片や“政治と文化交流は別”と冷静に見極める国民もいるということです」(前出・芸能ライター)
すべての中国人が“日本憎し”ではない。











