《永続的に平和を守っていくことの大切さを改めて深く心に刻む年になりました》
12月9日、62歳の誕生日を迎えられた雅子さま。宮内庁は雅子さまが1年を振り返って綴られたご感想を公表した。
皇后になられてもっとも多い5500文字のご感想
「冒頭では戦後80年の節目のため全国に赴き、戦没者を追悼した『慰霊の旅』に触れ、平和への強い願いを表明されました。また、陛下はもちろん、愛子さま、上皇ご夫妻、秋篠宮ご一家をはじめとする皇室の方々の体調やご活躍についても言及されています。そして、世界陸上やデフリンピックなど、日本で開催されたスポーツの祭典を視察された感想や、日本人のノーベル賞受賞者、大谷翔平選手など、世界的に活躍する日本人について喜びを述べられており、雅子さまが日々、さまざまな分野に目を配られてきたことが伝わります」(皇室担当記者)
『皇室の窓』(テレビ東京系)で放送作家を務める、つげのり子さんは、今回公表されたご感想についてこう分析する。
「文章の中で“対話を大事にする、そのような寛容で包摂性のある社会であってほしいと願います”と書いていらっしゃる箇所に目を奪われました。雅子さまはお誕生日のご感想の中で“感謝いたします”“うれしく思いました”などをよくお書きになるのですが、“私はこう考える”と一歩踏み込んだお考えを綴られることは珍しいことです」
文章を通じて皇后としての心情の変化が垣間見えたという。
「今回のご感想は全部で約5500文字と、皇后になられてから最も多い文字数だったのです。今年は陛下とともに慰霊の旅へ赴かれたほか、令和以降、インドネシア、イギリス、今年はモンゴルと、海外訪問の経験も積まれています。皇后としての自信を深められたことの表れなのではないかと拝察します」(つげさん)
雅子さまは2004年に適応障害であることを発表。公務に出られない日々が続く時もあったが、今年の地方公務の数は皇后になられてから最多の13回と公務に邁進されている。この背景には、愛子さまの存在が大きく影響しているようだ。
「雅子さまは例年、地方公務は4回が基本でしたが、今年は慰霊の旅に加え、『大阪・関西万博』も2回ご視察されました。今年から愛子さまとご一緒にお出ましになる機会も増え、とても心強く思われていたのではないでしょうか。ご一家で訪問された際の映像を拝見すると、雅子さまが愛子さまのことをとても頼もしく思っていらっしゃるようにお見受けします。同時に、愛子さまも“自分がお母さまのそばにいることで安心してもらえるなら喜んで寄り添いたい”とお考えなのでは」(つげさん)
















