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ー 330万回インプレッション

 12月16日、自民党が新たな政治活動用ポスターを発表したが、そのキャッチコピーをめぐってネット上で思わぬ騒動が起きている。

330万回インプレッション

 発表されたポスターは赤と白を基調とした2種類で、高市早苗首相がポーズを決めた写真に「日本列島を、強く豊かに。」というキャッチコピーが躍っている。

 初回印刷枚数は過去10年で最多の32万枚にのぼり、ネット上では「かっこいい」「国会で売ってほしい」といった好意的な声が目立っていたが、その一方で、「日本列島を、強く豊かに。」というコピーに鋭く反応したのが、れいわ新選組の西郷みなこ政策委員だ。

 西郷氏は17日、自身のXで《いいキャッチコピーだとは思うけど、具体的に「日本列島」と言うことで、逆に「日本列島」以外の「日本」をいくつも落としているけれどそれは織り込み済みなのか?》と投稿。

 最後に「#離島好き」というハッシュタグを添えて、自民党の姿勢に疑問を呈した。

「この投稿は330万回以上表示されるなど大きな注目を集めました。西郷さんはおそらく、『日本列島』という言葉を本州などの主要な島々に限定して捉え、離島が軽視されていると訴えたかったのでしょう。しかし、辞書的な意味では、日本列島は北海道の礼文島や沖縄県の与那国島など、日本領土の全島々を含む呼称です」(全国紙政治部記者、以下同)

 SNS上では日本地図を添付しながら、《離島までを含めて日本列島だと思いますが》《離島が好きなのに離島は日本列島ではないとの認識ですか? 離島より離党したほうが良いのでは?》《わざとらしい妙なタグをつけてますが、離島は日本列島ではないという認識なんですね。なるほど》など、西郷氏の認識を問うツッコミが殺到する事態となったのだ。

「西郷さんは神奈川県出身で、現在38歳です。京都大学を卒業し、2025年の参院選には京都選挙区かられいわ新選組の候補として出馬して落選。現在は党の政策委員を務めています。れいわ新選組の政策委員とは、国政選挙の公認候補予定者などに与えられる役職で、現在は元参議院議員の舩後靖彦氏や塩崎みのる氏など4人が名を連ねています」

 なお、西郷氏からの「織り込み済みなのか?」という問いに対し、自民党側は今のところ回答していない模様だ。