座布団投げは「絶対にやめて」
かつて、結びの一番などで横綱が格下相手に敗れると客席の座布団が館内に舞い、ある種の“風物詩”となっていたが、これについて親方たちは口を揃えて危険性を訴える。
三保ヶ関親方は「前の方に当たると、昔は鞭打ち症になってそのまま病院に運ばれた方もいる。遠くに飛ばしたいから皆さん上手に回転させて投げるので、回ってくると目なんかに当たると失明する危険もある」と具体的な事例を挙げた。
大嶽親方も「目なんかに当たると失明の危険もあるし、罪に問われる可能性もある」と警告する。そのため九州場所の会場では2人用の座布団を連結させ、投げられないような工夫がなされているという。
動画内では触れられなかったが、観戦マナーを巡っては、チケットの不正転売問題も深刻化している。昨年の秋場所、多くの人が押し寄せた両国国技館に転売を行っている不審な男性がいたという。
「この男性は1月の初場所と5月の夏場所にも現れては数十枚のチケットを転売していたそうです。しかも“溜席”と呼ばれる土俵に最も近い座布団の席も販売していたそうでX上では純粋な相撲ファンから批判の声が上がっていました」(相撲ライター)
「相撲人気はありがたいのだが、チケット転売ヤーが相撲界にまで浸透侵入してるのはマジで勘弁」「日本相撲協会さん、チケット流通センターに転売ヤーがわんさかいるぜ」など、転売屋の動きもあってか一般発売開始から4〜5分で完売という報告もあがっている。
日本相撲協会はこれまでも転売行為に対してファンクラブ会員の強制退会処分など厳しい措置を講じてきたが、会場内外での「個人間の怪しい取引」は後を絶たない。今回の親方衆による動画発信は、こうしたモラル低下に対する協会側の危機感の表れとも取れるだろう。
伝統ある大相撲の文化を次世代に継承していくためにも、一人ひとりの観戦マナーが問われている─。











