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ー へずま氏の罵声に共産党が抗議

 1月13日、共産党奈良県委員会の公式Xを更新。元迷惑系YouTuberで現奈良市議員のへずまりゅう氏が共産党・奈良県議員の山村さちほ氏に対し、「奈良から出て行け」などと綴った投稿の削除と謝罪を求める抗議文を掲載した。

へずま氏の罵声に共産党が抗議

「へずまさんは1月10日に行われた市の消防出初式に出席。同式典に山村さんも出席していたのですが、へずまさんは国歌斉唱の際、山村さんが居眠りをしており、起立すらしなかったと写真付きで指摘し、《消防の出初式にて国歌斉唱をするタイミングで日の丸から背き寝ていました。日本が嫌いなら奈良から出て行けよ》と非難。

 さらに《山村さちほは辞職しろ》などと強い言葉で批判を続けていました。共産党はこのへずまさんの批判に抗議している状況です」(地方紙政治部記者、以下同)

 共産党の抗議文には、へずま氏の投稿に対し、《看過できない重要な問題がある》としたうえで、2つの問題を述べている。

「共産党は、国歌斉唱に起立しないことを理由に“奈良から出て行けよ”と罵声を浴びせることについて、《憲法が定める「思想および良心の自由」を認めない民主主義に反する言動》と主張。

 第二に、《貴殿の行為は奈良市議としての倫理が問われる問題》と指摘。『奈良市議会議員の政治倫理に関する条例』では、政治倫理基準として、『市民の代表者として品位と名誉を損なうような一切の行為を慎み』と記載があると紹介したうえで、《一方的な断定で『出て行けよ』と排除する言動は、山村議員の人格と議員活動を否定し、名誉を棄損するものであり、議員が遵守すべき倫理からも外れた行為です》と記していました」

話題になったへずま氏の投稿(本人Xより)
話題になったへずま氏の投稿(本人Xより)

 13日、へずま氏はこの抗議文を写真として全文掲載し、《投稿は消さないし謝罪もしません。国歌が歌えんのなら日本から出て行け》と投稿の削除と謝罪は行わない姿勢を見せている。

 一連のやり取りに対し、ネット上では、

《式典の最中に来賓が寝てるなら品位を損なう行動と言えるのでは?論点のすり替えが議員の仕事とはいえ、見苦しいのではないだろうか》
《座ったままという部分は、マナーの問題としてはあり得ない者とは思います》

 と山村氏を非難する声が上がる一方で、

《お前議員だろ?公の人間なんだから軽々しく「出ていけ」とか言うなよ》
《意に添わなければ「出ていけ」など、幼稚すぎる。こんなのは議員にえらぶべきでない》

 など、へずま氏への批判も散見された。

「たしかに共産党の指摘する部分には納得できるものもありますが、『市民の代表者として品位と名誉を損なうような一切の行為を慎み』の部分でいうと、式典中に居眠りをしていたとされる山村議員もこれに反しているのでは。とはいえ、へずまさんの口撃が過剰であることは確かです。

 当然のことながら、議員の本筋はつぶし合いではありません。ともに県民や市民のために何ができるかを思慮してもらいたいものですね」(前出・地方紙政治部記者)

 へずま氏は抗議文の“お返し”として奈良県議会に陳情書提出。あくまで、山村氏への批判はやめない姿勢を取っている。まだ続きがありそうな問題だが、県民・市民はこの論争を望んでいるのだろうか――。