高市早苗首相が表明した衆議院解散により、急きょ1月27日に公示、2月8日に投開票が実施されることになった衆院総選挙。
自民党内からも「聞いてない」との声が上がったとされる衆院解散だけに、与野党が短期間での選挙戦準備に追われている。そんな中で1月21日、参政党が早々に82人の新人候補の擁立を発表。現行3議席からさらなる増席をねらう。
その82人の候補者のうち、プロ野球ファン、特に広島東洋カープファンを驚かせたのが熊本2区から出馬予定の「前田智徳」氏。1989年のドラフトで熊本工業高校からカープ入団、2013年の現役引退までに安打2119本を積み重ねたレジェンドの名前があったからだ。
現役時代は「孤高の天才」として、Mr.三冠王こと落合博満氏(72)が高く評価し、日米通算4367安打を誇る、米野球殿堂入りの元メジャーリーガー・イチロー氏(52)も憧れた前田智徳氏(54)。そんな同氏がまさかの政界入りとザワつくも、すぐに“人違い”であることが判明。
なんでも参政党が擁立した前田智徳氏は47歳で、熊本県立済々黌高校を経て熊本大学文学部を卒業。現在は土地家屋調査士事務所代表の肩書きを持つ、元カープの前田氏とは同姓同名の別人だったのだ。
「前田候補も野球経験者とのことで、福岡ドームでの試合観戦やバッティングセンターでプレーする様子、また『カープ坊や』のご当地マンホールの写真をインスタグラムに投稿するあたり、野球愛があるのは間違いなさそう。
それまで政治的な投稿はなかったものの、昨年夏頃から県内で参政党の活動に参加しているようで、7月には神谷宗幣代表による街頭演説もステージ側からの写真をアップしています。そんな縁もあって今回、白羽の矢が立ったのでしょう」(全国紙社会部記者)
集票目当ての同姓同名者の立候補
同氏のインスタには県内名所を紹介する投稿も多く、熊本県をより良くしたい気持ちがあるのは確かなようだ。しかし市議や県議経験もない、いわば政治家としての“素人”が国選に出馬することにーー、
《同姓同名はまだしも同県出身とかすげーな。郷土の英雄と勘違いして票入れる人出てきそう》
《絶対あの前田智徳さん本人じゃないけど「地元の英雄と同姓同名だから投票しよう」って人は確実にいる。 しかも、おそらくたくさんいる》
《孤高の侍には政治に携わって欲しくないと思うので、同姓同名の別人でほっとしたが、某党の集票だけが目当ての同姓同名者の立候補には辟易する》
元カープ・前田氏の出身地である玉名市も「熊本2区」に該当するだけに、Xでは有権者による“人違い”投票が危惧されている。そして同姓同名というだけで、参政党の集票に利用されている可能性も疑われたわけだ。
自民党は次期衆院選で、熊本2区で現職の西野太亮氏(47)を候補者として擁立する。前田氏との対決の行方を有権者だけでなく、野球ファン、カープファンも見守っていることだろう。
















