日米で話題沸騰となっているデコピンの絵本。その作画を担当したイラストレーターのファニー・リムさんに制作の裏側を聞くことができた。
デコピンを描くにあたって注意したこと
「デコピンを描くにあたって、まずは大谷選手のSNSに投稿された動画や写真、そして2024年8月に行われたデコピンの始球式の映像など、実生活における描写を研究しました。
姿勢や表情、タイミングを少し誇張することで、絵本の中でのキャラクターに温かみを込め、デコピンの外見を忠実に再現することで、幼い読者にもデコピンの感情が明確に伝わるようにしました」
創意工夫を凝らしたイラスト。その中でも特にデコピンを思う大谷の気持ちが描かれている場面は……。
「デコピンが、大谷選手に向かって走る始球式の場面のイラストに表れていると思います。大谷選手の喜びや自信、信頼感を捉えて、大々的なイベントを個人的な感動の場へと昇華させています」(リムさん、以下同)
スーパースターと、その愛犬の物語を描くという重大な責務を全う。苦労やその先に感じたものがあるとも。
「最大の課題は、大谷選手のように広く尊敬されている人物に関連する本のイラストを担当するという責任感でした。大谷選手にとってデコピンがどれほど大切な存在であるかを確実に表現したかった。この絵本の制作を通じて、デコピンへの気遣いや動物保護活動への熱意を感じ、思慮深くて謙虚な人だという印象が強くなりました」
この本の著者の収益は全額、動物保護施設に寄付されるという。大谷は『NBC NEWS』のインタビューで、
「今思えば、デコピンにもっとおいしいごはんを買ってあげるために、少し交渉しておけばよかったかも。次は、そうします」
と冗談を言い、笑いを誘っていたが、これだけ注目される絵本の著者の収益が寄付されるとなれば、大きな社会貢献であることは間違いない。

















