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ー 自民党が新人教育に力を注ぐ背景に「炎上議員」

 

 衆院選で大勝を収め、単独で310議席超を獲得した自民党。2月17日には、党本部で“新人研修会”が開かれた。

自民党が新人教育に力を注ぐ背景に「炎上議員」

 今回の衆院選で、自民党には66人もの初当選となる“新人議員”が誕生した。同党の鈴木俊一幹事長は、会の冒頭で「これだけの議席をいただき、かえって国民からは厳しい目が向けられる。数はたくさん頂戴しましたが、常に謙虚な気持ちを決して忘れることがないようにしてほしい」と呼びかけた。

「鈴木氏は新人議員の“発信”について、さらに念押し。“思うことを思い切り言うと、しゃべる本人にとってはスカッとして気持ちのいいものだが、自分の発言がどういう影響を及ぼすかを考えながら、発言にも気を付けていただきたい”として、SNSの運用などについてもコンプライアンスの徹底を求めました」(全国紙政治部記者、以下同)

 研修会には、齋藤健元経産相も参加。齋藤氏が語った内容は、世間の大きな反響を呼んでいる。

「壇上に立った齋藤氏は、“今回の当選はもちろんみなさんのご努力もありますが、高市総理のお力によるところが大きい。次の選挙は自分の力で勝ち抜いてほしい”とコメント。続けて、国会議員という存在について“1年生といえども、最高の公人。身を慎み、信頼を失うことなく心がけてほしい”と檄を飛ばしました。

 齋藤氏が初当選した2009年の衆院選は、民主党への政権交代が起こった選挙でした。自民党の同期は小泉進次郎氏、橘慶一郎氏、伊東良孝氏の3名ですが、齋藤氏は逆風を戦い抜いた戦友を引き合いに出し、“当選7回に至るまで、1人も欠けていない。ここにいる66人、1人も欠けることなく、次の選挙で勝ち上がれるよう、われわれも努力したい”と語りました」

高市早苗人気で形勢逆転の自民党
高市早苗人気で形勢逆転の自民党

 齋藤氏の厳しくも力強いエールに対して、世間からは「齋藤健さんが鬼教官になってた」「あの地獄の2009年を生き残り初当選した猛者だ 面構えが違う」「社会人1年生と同じ指導で好感」「厳しいけど的確なアドバイス」「浮かれずにちゃんと高市総理の影響力のおかげと認識できててよかった」などの反応が寄せられている。

 自民党が新人教育に力を注いでいる背景には、かつての“炎上議員”の存在が……。

「2005年の衆院選で初当選した杉村太蔵氏の件が、よっぽど堪えたのでしょう。杉村氏は当選直後、取材に対して“料亭に行ってみたい”“国会議員はグリーン車乗り放題”“真っ先に調べたのは国会議員の給料。2500万円ですよ”“念願のBMWが買える”などと発言し、当然これが大炎上。軽率な発言を連発したことで、当時の自民党幹事長だった武部勤氏から厳重注意を受け、猛批判を浴びた末に謝罪会見まで開く事態になりました。大量の新人が誕生した今回は、そんな過去の事例も省みて“調子に乗るなよ”と釘を刺す意味合いも強いのだと思います」(政治ジャーナリスト)

 今後も断続的に研修会を開くという自民党。「勝って兜の緒を締めよ」の言葉の通り、“1年生”の新人でも油断は大敵だ。