目次
Page 1
ー ロスに拍車をかける『風、薫る』の気配

 高石あかりがヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』最終回(3月27日予定)まで、残すところ約1か月を切った。SNS上には早くも「ばけばけロス」を嘆く声が溢れている。

 2025年度後期の朝ドラとして同年9月に放送を開始した『ばけばけ』は、明治時代の作家、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)とその妻であるセツをモデルに、怪談を愛する夫婦の日常を描いた作品。高石は主人公・松野トキを演じ、トキの夫となるレフカダ・ヘブン役にはイギリス出身のトミー・バストウが起用されている。そのほか吉沢亮岡部たかし池脇千鶴小日向文世板垣李光人北川景子堤真一なども出演。

ロスに拍車をかける『風、薫る』の気配

「熱心なファンが多い朝ドラ。『ばけばけ』に関しては、トキとヘブンの“言葉を超えた心の通い合い”を応援しながら、癒やされているという視聴者も少なくありません。2月27日放送の第105回はトキの体調に変化がみられたことから、“おめでた”を察知して祝福するSNSユーザーが続出。

 一方、2月9日には番組公式サイドが撮影のクランクアップを報告しており、日々の放送内容からも物語がゴールに向かっていることを感じられるため、SNS上には“今からロスが怖い…”“終わらないでばけばけ…”といった書き込みも散見されます」(テレビ誌ライター・以下同)

 物語の中心となる夫妻や、2人が織りなす唯一無二の空気感に魅了され、盛り上がったり寂しがったりしているファンが多いようだが、愛される登場人物はほかにも。たとえば、トキやヘブンと親しくなっていく錦織友一(吉沢)や、トキの父・司之介(岡部)、母・フミ(池脇)、祖父・勘右衛門(小日向)などだ。

「ばけばけ」公式インスタグラムより
「ばけばけ」公式インスタグラムより

「SNS上には錦織というキャラクターの“その後”を心配する声が寄せられており、錦織役の吉沢さんの控えめかつ味のある演技も評判です。脇役の一人ひとりに人生を感じられるという点は、脚本を担当するふじきみつ彦氏の力も大きいでしょう。

 また、男女デュオ・ハンバート ハンバートが歌う主題歌『笑ったり転んだり』もドラマにぴったりで、“あのイントロを聴いて1日が始まる”と感じる視聴者も多そう。最終回を迎えれば、あの主題歌が流れる朝のルーティンも失われますから、そこにロスを感じる人も出てくるのでは

 なお、『ばけばけ』の後は2026年度前期の朝ドラ『風、薫る』見上愛上坂樹里のダブル主演)がスタート。明治時代の日本に誕生した看護婦養成所に入所する一ノ瀬りん(見上)と大家直美(上坂)を中心に展開していくドラマ。出演者も第7弾として飯尾和樹、筒井道隆、仲間由紀恵らの追加発表がされた。また、先日公開されたメインビジュアルも“ロス”に拍車をかけた。

「爽やかな水色の背景に、真っ白な看護服を身に纏ったヒロイン2人が軽やかに駆けるようなビジュアルは、SNS上でも《素敵》と好感を持たれています。ただ、『ばけばけ』の終わりを寂しがっている層は、『風、薫る』の明るい雰囲気にかえって強いロス感を抱いたかもしれません。朝ドラファンとしては“次も楽しみだ”と思いながらも、“『ばけばけ』終了の足音が聞こえてきた”と嘆いてしまうことは仕方がないのかもしれません」

 ファンに愛される『ばけばけ』だが、その熱狂の裏では、次作への期待と寂しさが交錯しているようだ。