3月10日のチェコ戦を前に『WBC2026』1次ラウンドの1位通過を決めた野球日本代表「侍ジャパン」。2023年大会に次ぐ連覇を目指すチームにとって、いい流れで決勝トーナメントが行われるアメリカ・マイアミに入れそう。
東京ラウンドで2本のホームランを放った、大谷翔平選手(31、ロサンゼルス・ドジャース)に鈴木誠也選手(31、シカゴ・カブス)。そしてオーストラリア戦で逆転ツーランを打った吉田正尚選手(32、ボストン・レッドソックス)らメジャーリーガーの打者が期待どおりの結果を残した一方、投手でMVP級の活躍を見せたのが千葉ロッテマリーンズの種市篤暉投手(あつき、27)だ。
3月7日の韓国戦では同点で迎えた7回にマウンドに上がると3者三振で切り、裏の攻撃で日本が3点を勝ち越して勝利投手に。翌8日のオーストラリア戦でも8回に登板すると、ここでも2つの三振を奪って3人で討ち取った。2試合で2イニングを投げて安打ゼロ、5奪三振と“無双”状態で、何よりも“勝ちの流れ”を作る投球が見事だった。
終盤での起用法からわかるように、今や侍ジャパンの頼れる「リリーバー」として井端弘和監督(50)らベンチからの信頼も厚い種市。ロッテ時代にコーチ、監督として指導に当たった吉井理人氏(60)も自身のブログで、
《特に種市が、大活躍です。(隅田も素晴らしかった!) 慣れないショートリリーフでの起用ですが、チームの勝利にめちゃめちゃ貢献しています。》
同じくオーストラリア戦で7回に登板して勝利投手になった、埼玉西武ライオンズの隅田知一郎投手(26)とともに、“教え子”の種市を大絶賛。その一方で、2試合を投げた彼を労うと同時に、
《この時期にローテーション投手を連投させたことには驚きましたが》
連投させる起用法にチクリとした。というのも、ロッテにおける種市の役割はリリーフではなく「先発投手」。2023年からはローテーション投手として、3年連続で年間23〜24試合、136〜160イニングを投げた、チームにとって大切な“柱”のひとりだ。
WBC終了後には当然、自チームに戻ってパ・リーグ開幕に向けて再調整をするわけだが、吉井氏自身も元監督として、元投手として先発投手をリリーフとして連投をさせた井端采配に疑問を投げかけたのだろう。
MLB公式も「クレイジー」と称賛
そんな種市の活躍を褒め称えるのは日本球界だけではない。『FOX Sports:MLB』公式Xでは、3月7日の韓国戦で打者を三振に切った動画を引用してポスト。その躍動する種市の姿を「クレイジー」と称してみせた。
WBCといえば野球世界一を決める国際大会であると同時に、MLBスカウトが各国の有望選手をチェックする“品評会”の向きもある。2023年には山本由伸投手(27、ドジャース)が圧巻の投球を披露し、同年末にドジャースと約465億円の契約を勝ち取るなど、MLBを目指す選手にとっても絶好のアピールの場になるのだ。
その種市、1億3000万円(推定)で契約更改した2025年12月の会見で、「1番すごいピッチャーがたくさんいる。見ていておもしろいので戦ってみたい」と、内に秘めていたメジャー挑戦の思いを口にしている。
「誰もが認める形で結果を出してから」と早期移籍こそ否定するも、3月15日(日本時間)から始まる決勝トーナメントでの活躍次第では、種市が大型契約で海をわたる日もそう遠くはなくなるのかもしれない。





















