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ー くら寿司のわさび提供装置が物議

 3月10日、SNS上で大手回転寿司チェーン『くら寿司』のわさび提供システムが物議を醸した。X上で拡散された投稿には、動画が添えられており、そこには《割り箸を入れて回すとわさびが出ます》という文言が記された装置が映し出されていた。

くら寿司のわさび提供装置が物議

 話題になったわさび装置は、上部にある穴に箸を差し込み、くるくる回すと装置の下からわさびが出てくるという仕様になっているようだ。

 この提供システムに対し、ネット上では、

《これだと遊び半分に大量に出す人が多くいそう》
《これは悪戯されそうな予感が・・・》

 などの声が上がる中、

《え、これみんな使ってるお箸入れるよね 無理なんだが》
《この動画がガチなのか知らんけど全体的に衛生観念終わってる》

 と、衛生面を指摘する意見も見られた。

 この動画について、『くら寿司』に問い合わせてみると、

「“わさび”の提供方法につきましては、コロナ禍を受けて、極力接触を減らすために、さまざまな方法を検討した実験の中のひとつとなります。1店舗にて約1年間実験した結果、全店に導入しないという結論に至ったものでございます。現在は個包装との従来の容器での提供を併用して運用致しております」

 とのこと。

動画にはコミュニティノートがつけられている(拡散された動画より)
動画にはコミュニティノートがつけられている(拡散された動画より)

 つまり、このわさび装置は現在使用されていないのだ。

「今回の動画は、2020年のコロナ禍にTikTokで投稿された動画を転載したものだったのです。

 3月12日現在、拡散された動画には、《こちらは2020年11月にTikTokに投稿された動画です。当時はコロナ禍であり、接触をさけるためのアイデアであったことに留意が必要です》と、誤解を招く情報の拡散を防ぐ“コミュニティノート”がついています。こうした過去の出来事が再度バズる現象は数多く見られます。投稿する側も見る側も、正しい情報か否かを見極める判断が必要です」(全国紙社会部記者)

 昨今のこうした動きについて、前出の記者がこう話す。

「Xで収益化が見込めるようになってからは、インプレッション稼ぎのために、過去に話題になった動画や画像を転載するアカウントが増えています。

 そうしたアカウントは、あたかも現在の出来事であるかのような文言で誘導し、さらにコメント欄で議論を起こすような投稿文を記すことが多い印象です。今回の場合は《くら寿司さん、わさびの個包装をやめたようですが、どうしてわざわざ箸を使って回す仕様にしたんだろ?》と綴られていました。

 炎上・美容・ライフハック等、SNSと相性の良い分野の情報を発信するインフルエンサーもいますが、誤った情報を発信しているアカウントもあるので、SNSで見かけた情報を鵜呑みにすることは避けた方がよいと思います」

 発信する側も受け取る側も、情報の取り扱いには十分な注意が必要だ。