フラストレーションを溜めているファン
「阿部監督は『1点をもぎとる野球』を目指していたはずですが、最近はキャベッジが2番に起用されることも増え、松本を2番でバントマンとして使っていたのとは別人のような采配です。メジャーリーグのような“2番の大砲"も近年は珍しくなく、悪手とまでは言いませんが、佐々木、浦田、松本、門脇誠と1、2番に適した選手は他にもいるのですから、なぜダルベックとキャベッジの助っ人コンビを4番、5番で固定しないのかと、フラストレーションを溜めているファンも少なくありません。
そうすれば6番以降は調子を見て柔軟に決められますし、大量得点が生まれやすくなる。現状のようにクリーンナップの一角が日替わりの状況では、たまたまその試合に勝てたとしても、長いペナントレースで上位に食い込んでいくのは難しくなるのではないでしょうか」(スポーツ紙デスク)
今季、好スタートを切った他球団と比較すると、阿部監督の迷いがより鮮明に見えてくる。
「例えば、8戦7勝1敗と快進撃を続ける首位ヤクルトは、開幕3カードを消化して犠打数が12球団で唯一『0』という徹底した攻撃姿勢を見せています。池山隆寛監督は『決してバントをしないわけではない』と語りつつも、5日の試合ではルーキーの伊藤琉偉に強攻を続けさせるなど、基本的には打線の勢いを止めない戦略を貫いている。選手たちも監督の“打ち勝つ野球"を明確に感じ取っており、打席でのスイングにも迷いがない。
今の巨人は、バントで進めたいのか強攻したいのかが試合ごとに揺れ、選手たちがベンチの顔色を窺いながらプレーしているようにも見えます。巨人が5割近辺から抜け出せないのは、阿部監督が池山監督のように明確な色を打ち出せていないのも理由かもしれません」(前出・スポーツ紙記者)
若手の台頭と計算できる助っ人。阿部監督は「5番問題」の正解を導き出すことができるだろうか。

















