目次
Page 1
ー 異例の“戦略発表”

 4月5日、大森元貴が率いるMrs. GREEN APPLEは、ファンクラブ10周年記念イベント『PMGA SUMMIT about PHASE-3』を都内で開催。そのファンクラブイベントの後半、大森が自らの口で、異例の発表を始めた。

異例の“戦略発表”

「大森さんはステージに立つと、スクリーンを背にして、“プレゼンター”として登壇。2029年までの中長期ライブ構想のプレゼンテーションを行いました。発表した内容は、まず2026年の秋に、全国13か所で28公演のアリーナツアーを開催すること。2027年には前回よりも規模を拡大した『on Harmony 2』のライブ公演を行うこと。衣装の世界観を体験できる『COSTUME EXHIBITION』を実施すること。そして2028年には『BABEL no TOH』に連なるストーリーラインの新章『ELYSIUM』の制作を発表。最終的に、2029年にライブ『The White Lounge 2』を開催するなど、3年先までのスケジュールを発表しました」(音楽業界関係者、以下同)

 ミュージシャンやバンドに関する、こうした中長期ビジョンは通常、所属事務所やレーベルが文章として発表することが多い。しかし、大森は自らプレゼン資料を用いて、まるで企業の経営戦略発表のように説明してみせたのだ。

 そのためSNS上では、

《スティーブ・ジョブズみたいでかっこいい》
《2029年まで生きる力をもらいました!》

 と、大きな反響を呼んだ。

 しかし、この“異例のスタイル”は、すでに元AAAのメンバーで芸能事務所『BMSG』の創始者であるSKY-HIが実践している。

「SKY-HIこと日高光啓さんは音楽活動だけでなく、若手アーティストの発掘や育成にも力を入れてきました。オーディション番組を通じて新グループをプロデュースするなど、“アーティスト兼プロデューサー”として活躍しています。その日高さんが数年前から行っているのが、メディア向けの“戦略プレゼン”なのです。毎年、春に開催される発表会では、日高さんが自ら登壇し、事務所の方向性や育成方針、さらには数年先を見据えたビジョンをプレゼン資料を使って説明。通常なら事務方が担うような領域まで、自身の言葉で語るスタイルに、当初こそ異例とされましたが、いまでは業界内で先進的な取り組みとして知られています」

 大森とSKY-HIには明確な接点もある。

「2人は、ダンス&ボーカルプロジェクト『D.U.N.K.』で共演して以降、ラジオや音楽番組でも共演するなど、交流を深めてきました。互いの発言からもリスペクトしている様子がうかがえます」(芸能プロ関係者、以下同)

 こうした背景から、今回の大森によるプレゼン発表について、こんな見方も出ている。

「日高さんのやり方に刺激を受けた可能性は高いでしょう。直接的な助言をもらっていたとしても不思議ではありません」

 もちろん、その“舞台裏”については明かされていないが、音楽を“作品”として届けるだけでなく、その先の展開まで設計して、自らの言葉で語る――そんな新しいアーティストのモデルが、2人で共有されているのかも。