次世代の担い手は?

 堤真一は27年ぶりの日曜劇場主演だったが、同じく少し遠ざかっている唐沢寿明(『ルーズヴェルト・ゲーム』’14年4月・17.6%、『ナポレオンの村』’15年7月・12.7%)や内野聖陽『とんび』(’13年1月・20.3%)も久しぶりに登板してほしいところだ。

 いずれにしても、日曜劇場で主役を張れるのは、仕事で葛藤を抱えつつも、それを自力で乗り越えていく姿を実感を持って演じられる俳優であって、自身の作品への向き合い方もシンクロしているように見える俳優だ。それでいて華がある人というのはなかなかいない。

(山﨑賢人や神木隆之介の主演作が伸び悩んだのはまだ若過ぎたこともあるだろうし、旧ジャニーズ勢では木村拓哉、松本潤、二宮和也が複数回主演しているが、彼らも他の俳優とは若干求められるものが違っている気がする)。

 ただ、阿部寛が61歳になり、堺雅人も52歳になるなど、主力メンバーの年齢は上がってきており、妻夫木、鈴木の次の世代の台頭は課題だろう。

 差し当たって『御上先生』(’25年1月・12.2%)に主演した松坂桃李が、’27年の大河ドラマ『逆賊の幕臣』を終えたら起用があると予想しているが、どうだろうか(『御上先生2』なのか?)。

 今後、誰がこの枠を担っていくのか、あるいは「働く男の骨太ドラマ」というカラー自体も、時代とともに変わっていくのか、テレビウォッチャーとしては気になるところだ。

古沢保。フリーライター、コラムニスト。’71年東京生まれ。「3年B組金八先生卒業アルバム」「オフィシャルガイドブック相棒」「ヤンキー母校に帰るノベライズ」「IQサプリシリーズ」など、テレビ関連書籍を多数手がけ、雑誌などにテレビコラムを執筆。テレビ番組制作にも携わる。好きな番組は地味にヒットする堅実派。街歩き関連の執筆も多く、著書に「風景印ミュージアム」など。歴史散歩の会も主宰している。