日本社会の現状に、「遅れてる! 海外ではありえない!」なんて目くじらを立てている人もいますが……。いえいえ、他の国の皆さんも有名人や王室のゴシップや下ネタは大好きで、若者はおバカなことをしでかすし、高齢者は変なこだわりで周囲を振り回すし、しょーもない男女のケンカも日常茶飯事なんですってば! そんな、「衝撃」「笑える」「トホホ」がキーワードの世界の下世話なニュースを、Xで圧倒的な人気を誇る「May_Roma」(めいろま)こと谷本真由美さんに紹介していただきます。人間の思考回路や行動なんて、基本は一緒なんです!
定期的に発表される「将来なりたい職業ランキング」。実はこれ、イギリスではあまり見かけません。日本では、生命保険会社をはじめ民間企業がアンケートを集計しますが、そもそもそういった習慣が、イギリスにはない。あるにしても、政府や教育機関が行う進路調査時の際の回答によるものなので、“ガチ”な内容になることが少なくないです。
イギリス人の“なりたい職業”
プロスポーツ選手や医師といった、具体的なものが並びますが、イギリスの子どもたちは家の階級によって傾向が異なります。労働者階級の男の子なら、なりたい職業ナンバーワンは、圧倒的にサッカー選手。労働者階級出身であっても、億のお金を稼げるため、子どもも親も一攫千金を夢見るわけです。
小さいころからサッカースクールに通わせる親もたくさんいて、親戚の中に一人でもプレミアリーグ1部、2部のフットボーラーが誕生したらお祭り状態。こういったハングリーさがあるから、イングランドはサッカーが強いともいえるのでしょう。
では、アッパークラスの場合はどうかというと、プロスポーツ選手になりたい=サッカー選手ではなく、ラグビー、テニス、馬術という具合に選択肢も変わってきます。また、医師や科学者、技術者、パイロットなど、社会において重要とされる職業への憧れが色濃い傾向があるのも特徴です。
女の子のケースでいえば、労働者階級に人気があるのは、美容師やエステティシャン、ネイリスト。自分も美しくなれて、お金も稼げるという、とても合理的な判断から、美容系の仕事を目指す女性は多いです。あわよくば、インフルエンサーにステップアップし、ドバイに移住する─。やっぱり労働者階級には、どこか野心を持っている人が多いのです。
しかし、現実はもっとリアルです。現在イギリスでは、若年層(16〜24歳)の失業率とニート状態の割合が上昇しています。2025年後半〜2026年初めには、16〜24歳の失業率が約14〜16%と、ここ10年で最も高い水準近くにあり、就労せず、職業訓練も受けていない若者が約95万〜100万人に達し、8人に1人程度がニート状態とされています。みんなが働いていないので、危機感もないからなんですね。
実際、やる気のない若者は少なくなく、イギリスの若者の態度は職場や学校でも深刻な問題です。私の夫は教育機関で働いているのですが、「注意をしてもまるで聞かない」と漏らすほど。むしろ、移民系の子どもたちのほうが素直で勤勉だとも。ムスリムの子であれば、“教え”がしっかりしているため年上やお年寄りを敬います。
しかし、イギリスにはそうしたベースがないので、親の教育次第。そのため、格差が驚くほど広がっているのです。結果的に、素直で一生懸命働く移民を職場でも採用することが当たり前になりつつあるので、イギリス人の若者があぶれてしまうわけです。
このままだと、いずれ日本も同じ道をたどるかもしれません。お父さん、お母さん、お子さんの道徳教育を大事にしてくださいね。












