AI検知をすり抜ける転売ヤーの工テクニック
なぜ、メルカリ側はこれらを見逃してしまうのか。そこには、転売ヤーたちの進化し続ける「画像加工テクニック」がある。
通常、メルカリのAIは商品タイトルだけでなく、投稿された画像も解析している。公式サイトの画像や、パッケージがはっきりと写った写真を使用すれば、すぐに「禁止出品物」としてフラグが立つ仕組みだ。
しかし、現在横行している手法はさらに巧妙だ。
「彼らは公式画像を使わず、わざと画質を落とした自作のイラストや、商品のシルエットだけを載せた画像を使用します。中には、背景に全く関係のない生活用品を写り込ませ、AIに『家庭の不用品』だと誤認させるテクニックを使う者もいます」
そう語るのは、フリマアプリの動向に詳しいITジャーナリストだ。
「今回のメルカリの事前禁止措置は画期的でしたが、結局は“いたちごっこ”なんです。キーワードを制限すれば隠語を使い、画像を制限すればダミー画像を使う。特に今回のような『発売前の予約転売』は、手元に商品がない状態での出品であり、メルカリの利用規約自体にも抵触する重大な違反行為」
さらに、転売ヤーたちは「専用出品」という独自の文化を悪用する。検索に引っかからないよう、商品名を「あ様 専用」などと個人名だけにし、中身を一切明かさない状態で取引を完結させる。これでは、外部から通報することも難しく、まさに“闇の市場”がアプリ内で形成されてしまっているのだ。
「正直者が馬鹿を見る」ファンと現場の怒り
こうした状況に、マクドナルドの店舗側も苦慮している。前回の騒動時には、ハッピーセットを大量に購入し、中身のおもちゃだけを抜き取って、食べきれないハンバーガーを放置して帰るというマナー違反も問題視された。
「今回も、明らかに子ども連れではない大人が、ハッピーセットを上限まで買い占める姿が予想されます。店舗としては売れることはありがたい反面、本当に欲しがっているお子様に届かないのは心苦しい。転売対策として『お一人様4セットまで』と制限をかけても、グループで来店したり、店舗をハシゴしたりされたら防ぎようがありません」(マクドナルド店員経験者)

















