今ごろはクイズ番組に出演していてもおかしくはない
そのあたりを考えるうえで鍵になるのが「格闘家の妻」という人生の選択だ。古くは倍賞美津子、最近では小池栄子や矢沢心、あるいは向井と同年生まれの河野景子など、レスラーやボクサー、力士などと結婚するような人にはどこか似た空気感がある。アンディ・フグと仲のよかった藤原紀香や、交際相手の試合を観戦して勝利に号泣した川口春奈もそうだ。
格闘技というだけで引いてしまう女性とは別の精神性がもともと備わっているのだろうし、格闘家との交流を通してそれがさらに高められると考えられる。
というのも、独身時代の向井はこういうキャラではなかったからだ。医師と教師を両親に持ち、埼玉県トップの高偏差値女子校から日本女子大に進学。
女子大生タレントのハシリともいうべき宮崎美子みたいに、今ごろは『Qさま!!』(テレビ朝日系)あたりでクイズに答えていてもおかしくはないタイプだった。
実際、'80年代後半には『TVプレイバック』(フジテレビ系)というクイズ番組に出ていた。一時代を築いた萩本欽一とザ・ドリフターズが共演、というのが売りで、そこに美男美女枠で抜擢されたのが共に本格ブレイク前の向井と石田純一だ。
そういえば、向井が息子たちの近況を前述の記事で語った翌々日、石田が『ぽかぽか』(フジテレビ系)に出演、こちらは相変わらず、過去の女遊びネタで笑いをとっていた。石田も3度の結婚で5人の子をもうけているが、そういう話はあまり需要がなさそうで、向井との違いが興味深い。
女性はやはり、母となることで強くなるし、彼女の場合、そのなり方も特別だからだろう。
なお、彼女が生まれたのは最初の東京五輪で女子バレーの「東洋の魔女」が金メダルを取った年。ほかに薬師丸ひろ子や南果歩、高島礼子、YOU、杉田かおる、あと、政治家になった三原じゅん子らが生まれていて、なかなかの顔ぶれである。
ほうせん・かおる アイドル、二次元、流行歌、ダイエットなど、さまざまなジャンルをテーマに執筆。著書に『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)、『平成の死 追悼は生きる糧』(KKベストセラーズ)。

















