とはいえ親が動くと、子どもの婚活へのハードルが低くなる利点もあるという。

条件検索の現実に失望する若者たち

「結婚を願う親に触発されて、子ども本人が婚活を始める気になることもあるでしょう。また逆説的ですが、代理婚活を通じて婚活事情の厳しさを目の当たりにし、子どもの結婚相手の条件を下げることもあります。

 つまり、大卒以上じゃないとダメ、35歳までの女性じゃないとダメ、と親が言っていたのが、性格がいい人なら、学歴も年齢も関係ないわよ、と言えることで、子どもが婚活しやすくなるケースもあると思います

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 石川さん自身、交流会に3回参加し、一度は当人同士のお見合いに至ったが、結果的に成果はゼロ。しかしその後、長男は石川さんが取材中に出会った結婚相談所に入会し、2度目の婚活を行った。

これも結局、うまくいきませんでしたが、長男はいろいろ婚活してみて、いい勉強になったと。結婚相談所に急かされて進んでいくのは、やはり合わないと言っています。それは本人の意思なのでよいのですが、私が気になっているのは、3歳違いの次男。『オレは薄給だから、結婚とか無理だし』と、はなから結婚願望を失っているんです

 聞けば、次男は専門学校卒業後、正社員として働き、家事もできるし、男友達にも恵まれている。ふつうに彼女がいてもおかしくない若者だが、自分は無理だとあきらめている。

結局、今は条件で相手が検索される時代ですから、若い人たちは、その現実をよくわかっている。そして、そのスタートラインにすら立てないという失望感を抱えているのです。子どもが結婚しないのは、その本人の人間的な問題ではない気がしています

 それでも、子どもの結婚=幸せを願ってしまうのが、親というものだ。

代理婚活でうまくいく確率は低いかもしれないけれど、何かせずにはいられないのが親の心境です。だからといって、子どもに黙って独断専行でやるのもよくないですし、何よりも親が先に結婚の条件設定をするのもよくない。親の勝手な願望を子どもに押しつけることは、百害あって一利なしです