「企業主導の略語」も

「業スー(業務スーパー)」「まいばす(まいばすけっと)」など、企業名や商品名を略した呼び名が浸透するケースもある。ただ、雑貨店の「スリコ(3COINS)」には「万引きしてる子のような言葉で、あまりいい言葉ではない」(東京都・55歳・男性)といった想像力豊かな意見も寄せられた。

 また「ホケミ(ホットケーキミックス)」に対しても「ホケミと言われても、すぐには意味がわからないので省略する必要はないと思う」(千葉県・57歳・女性)などの声も聞こえた。あまりに省略されると、意味が伝わりにくくなる可能性もありそうだ。

 なかには、企業側が仕掛けた略語も存在する。日清食品の定番商品「カップヌードル」を略し、CMで使っている「カプヌ」もそのひとつ。

日清食品の定番商品「カップヌードル」を略し、CMで使っている「カプヌ」も略語のひとつ
日清食品の定番商品「カップヌードル」を略し、CMで使っている「カプヌ」も略語のひとつ
【写真】昭和生まれの男女500人が「イラっとする略語」は

「日清食品のコマーシャルは変てこなものが多い。よく言えば尖っているのかもしれないが、何となく好きになれない」(大阪府・55歳・女性)や「あまりおいしそうな響きではない」(山口県・53歳・男性)、「語感が気に入らない。カップヌードルと呼べばいい」(長野県・52歳・男性)など、散々な言われよう。ちなみに「カプヌ」は「カップヌードル」と同様に登録商標も取得されている。

 辛酸さんは「企業主導の略語は定着が難しい」と分析する。

「人気の芸能人やヒットしたモノが略されて呼ばれることも多いですが、それらはファンやユーザーが考え出した略称が多い印象です。嵐の松本潤さんの『松潤』や、先述の『スリコ』もおそらく利用者発信の略称ですよね。

 実際の“呼びやすさ”も考慮されているからこそ、定着したのではないでしょうか。その点、カプヌは言いにくいうえに、企業から“流行ってほしい”というゴリ押しのメッセージも感じる。その圧が、ユーザーの反発を招いているのかもしれません」

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