何にでも「活」をつければいいの!?
そして平成世代が普段使っている略語に対しても、疑問を呈する声が上がった。
「『メンヘラ』は心に不調を抱えている人を指すにもかかわらず、言葉が軽すぎる」(福岡県・50歳・女性)、「何かあればあの人はメンヘラだと簡単な言葉で片づけられてしまい、いい印象がない」(三重県・54歳・女性)といった、若者言葉特有の“軽さ”に違和感を抱く人も少なくないようだ。
また、推し活ブームとともに急増した「◯◯活」にも不満が集まった。「『ヌン活』。言葉を切るところが変。なんでアフ活じゃないの?」(岩手県・46歳・女性)、「何にでも活をつければよいという風潮が嫌い。アフタヌーンティーの優雅さがこの言葉だと台なしになってしまい、イメージも悪くなる。昔の、もっと手頃な価格のアフタヌーンティーのほうがずっと雰囲気が良かったのに、この言葉が流行ってから値段もつり上がってしまった」(神奈川県・61歳・女性)という恨み節も。
お気に入りのぬいぐるみを愛でる「ぬい活」については「大和田伸也さんが趣味にしていると知った。楽しそうで悪いことではないが、なんでも『活』とつければいいみたいな流れがイヤ。もう少しよい呼び名はないものか」(兵庫県・75歳・男性)などの意見も寄せられている。
どうやら、活動そのものよりも「◯◯活」という命名法に食傷ぎみの人が多いようだ。辛酸さん自身も“略語のカブり問題”を実感しているという。
「私はシール交換をする『シル活』をしているのですが、シルバニアファミリーを集める活動も『シル活』と呼ばれているんです。略語が増えすぎると、意味が重なって混乱しますよね」(辛酸さん)
一方で、こうした若者発信の略語について「高校時代から日常的に使っていたものが多い」とEeveeさんは話す。
「周りの子は『今日遅刻しそうだったからガンダした』なんて、普段から使っていました。個人的には『ガンダ』という響きがあまりかわいくないので使わない派です(笑)」
アンケートではガンダ(ガンガン+ダッシュの略。全力で走ること)について「ガンダムと紛らわしい。略す必要性を感じない」(北海道・57歳・男性)との意見もあった。知っている言葉との認識のズレに、ジェネレーションギャップを感じる人もいるようだ。
アンケートを通して昭和世代の声を聞いたEeveeさんは「言葉そのものを楽しんでみると、印象が変わるかもしれない」と話す。
「私は、ラップを始めてから“言葉遊びは人間の特権”だと感じるようになりました。きっと今、若者の略語を『けしからん!』と思っている方々も、若いころにはいろいろと略していたはず。
若者の言葉を無理に使う必要はありませんが、周りの友人や家族との間だけで通じる略語や造語をつくって遊んでみると、仲間との連帯感も生まれ、世の中の略語にも寛容になれるかもしれないですね」
この世は諸行無常。移り変わる言葉の“今”を略語から楽しんでみるのも悪くない。
取材・文/とみたまゆり

















