愛子さまは国民が喜ぶ姿をご自身の喜びとされている
さらに、歴史学的に見ると、必ずしも“男系が守られ続けてきた”とは言えないという。
「例えば、第26代継体天皇は、ご自身の血統よりも、直系の皇女である手白香皇女との結婚によって皇位の正統性が認められたと考えられます。しかもその皇女の系統だけが皇統を受け継いでおり、直系の女系が傍系の男系より優越していました」
女系天皇も評価された歴史がある中、なお“男系男子”に固執する意味はあるのだろうか。
「日本で初めて皇位継承を男系男子に限定したのは、明治22年の旧皇室典範です。ただ、当時は“側室制度”が前提であり、一夫一婦制のもとで男系男子に限定するルールを維持することは、想定されていませんでした。日本の歴史や法規範、古代からの価値観に照らし合わせても、女性天皇や女系天皇は認められる存在だと思います。皇位継承が安定化するだけでなく、結婚される女性にかかる“男子を産む”という圧力の緩和や、日本社会全体の女性の地位向上への波及効果も望めます」
皇室典範改正の議論が再度動き出し“双系”の可能性もささやかれる令和の世で、次世代を担う女性皇族の筆頭格である愛子さま。その活躍や歩みには、際立った存在感がある。
「天皇陛下の皇女というお立場で、フルタイムの勤務とご公務を両立されるというのは、驚異的なことです。本来であれば、大学院への進学や海外留学など、ご自身の自由や青春を謳歌する選択肢もあったはずです。しかし、そうした選択をせず、公共性の高い日本赤十字社での勤務を選ばれたことには、公に尽くそうという強いお気持ちが表れています。
愛子さまは中学生のときの作文で、“感謝と思いやりの心”の重要性を書いておられました。これは、両陛下から受け継がれた心のバトンともいえ、そのお気持ちがさまざまな場面で表現されています。地方ご訪問の際に、車中から沿道の人々に少しでも近づこうと窓際に寄って手を振られたり、ご公務に際して入念な事前準備を欠かさず行われたり……。接する人々にどれだけ誠実に応えられるかというお心ゆえの行動なのでしょう。国民が喜ぶ姿をご自身の喜びとされているお姿は、周囲に喜びと幸せの循環を生み出しており、まさに両陛下のお気持ちを深く受け継いでおられます」

















