日本社会の現状に、「遅れてる! 海外ではありえない!」なんて目くじらを立てている人もいますが……。いえいえ、他の国の皆さんも有名人や王室のゴシップや下ネタは大好きで、若者はおバカなことをしでかすし、高齢者は変なこだわりで周囲を振り回すし、しょーもない男女のケンカも日常茶飯事なんですってば! そんな、「衝撃」「笑える」「トホホ」がキーワードの世界の下世話なニュースを、Xで圧倒的な人気を誇る「May_Roma」(めいろま)こと谷本真由美さんに紹介していただきます。人間の思考回路や行動なんて、基本は一緒なんです!
今年5月、イギリスでは地方選挙が行われました。この選挙は、イングランド、スコットランド、ウェールズなどの地方議会約5000議席を争う大規模なものですが、与党・労働党と保守党の二大政党が共に大きく議席を失うという衝撃的な結果に。
イギリス地方選挙の衝撃結果
代わりに大躍進したのが、「リフォームUK」と「緑の党」でした。前者は、反グローバリズムと移民受け入れ反対を前面に出す右派ポピュリスト政党で、なんと1400議席超を達成。
後者は441議席増の587議席を獲得し、気候変動対策を軸にしつつ、生活費の負担軽減や富裕層への追加課税を掲げる左派政党です。日本でたとえるなら「参政党」や「れいわ新選組」といったところでしょうか。
この結果は、現行の任期どおりなら2029年までに行われるであろう国政選挙にも大きな影響を及ぼすことが予想され、多くのイギリス国民が労働党と保守党に見切りをつけたことがうかがえます。ところが、躍進したはいいものの、早速「緑の党」から問題が噴出しているから見通しが良くない……。
現在、渦中の人となっているのが、スコットランド緑の党から出馬し、スコットランド議会議員となったQ・マニヴァナン氏です。同議会史上初のトランスジェンダー(ノンバイナリー)の議員でもあるマニヴァナン氏は、インドのタミル系移民。選挙活動中は自身を「インドで貧困の中で育った」とアピールしていたんですね。
しかし、ふたを開けると、超富裕層出身で高級私立学校を出ていたり、自分と同じような超富裕層の子どもたちをエリート大学に入学させるコンサル業をしていたなど多くの虚偽があることが判明。露骨な印象操作をしていたと問題になっています。日本のどこぞの元市長とは違い、いわば「逆学歴詐称」をしていた、と。
しかも同氏が現在も、学生ビザでイギリスに滞在しているということも経歴に輪をかけて問題になっています。現在のスコットランドでは永住権がなくても選挙に立候補できるのですが、議員として活動を続けるためには任期中のビザ更新が不可欠。滞在する法的資格を失えば、議員の資格も失う可能性がある。
さらには、イギリスの学生ビザは、学期中の就労制限が基本的に「週20時間まで」というルールがあります。「本当に議員として働けるの?」ということです。支持者からは「多様性を体現する新しい政治家」と見られていますが、多様性ってそういうことでしたっけ……。
ちなみに、「リフォームUK」の党首であるN・ファラージ氏は、もともとはロンドン金属取引所のトレーダーとして財を成した人物で、「趣味として政治をやっている」と放言する人物。既成政党に取って代わって新しい政党が躍進し、新陳代謝が行われるのはいいことではある。でも、どこの国もそうだけど、まともな政治家はどこへ行ったの?
構成/我妻弘崇

















