ゴミ拾い、国内での反発

「前回のカタール大会でも世界的な注目を集め、逆に日本人サポーターたちが掃除をしないで帰ると、それはそれでニュースになりそうなくらい世界で浸透しているでしょう。海外メディアでも取り上げられているように、人に“迷惑をかけない”精神や学生時代の“スポーツ教育”が反映されていることが背景にあると分析されていました」(スポーツ紙記者、以下同)

 海外からの称賛が報じられるたびに、国内では一定の反発が生じてきた。2022年のカタール大会時には、大王製紙元会長の井川意高氏が「日本人の劣化が口惜しいんです。ゴミ拾い褒められて喜ぶ奴隷根性に大和民族が成り果てたことに憤ってるのです」と批判し波紋を呼んだ。

 特に引き合いに出されるのが、国内イベントでのゴミ問題である。毎年90万人以上が訪れる隅田川花火大会では、終了後にペットボトルや弁当などのゴミが散乱する光景がSNSで報告されている。

「現地のサポーターたちは海外からの評価を気にして掃除しているように思えませんが、国内メディアやSNSで『日本の完璧マナー』などの見出しが溢れることで、国内の現状とのギャップに違和感を覚える人が多いのではないでしょうか」

 掃除をした日本サポーターたちの動機と、それがメディアやSNSでどのように語られるかは切り分けて考える必要があるのかもしれない。