ピンクの衣装の秘密もぶっちゃけ

 また、同書ではぺー・パー子の代名詞となる“ピンクの衣装”の秘密にも触れている。

「きっかけはテリー伊藤さんのアドバイス。テリーさんが『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)で総合演出を務めていたころ、派手なパー子の横で地味なスーツを着ている僕を見て『ペーちゃん、テレビタレントはビジュアルが大事だよ。今パー子さんが着ているピンクの服に合わせてピンクにしたら?』と助言してくれたの」

 どうしたものか……と悩みながら、近所に住むパー子さんの実家に行くと、そこにはピンクのセーターがあったそう。

「パー子用にお母さんが用意してくれたセーターだったんだけど、事情を説明して試しに着てみると、僕にピッタリ! 当時はピンクを着る男なんていなかったから、個人的にはとっても恥ずかしかったけど、腹をくくって衣装をピンクでそろえてね。今では身の回りのものはすべてピンク。そのとき“ビジュアル”って言葉を初めて覚えたのよね」

 恥ずかしさを感じつつも、アドバイスを受け入れて実践する“素直さ”こそが、多くの人に愛されるゆえんだろう。前出の野原さんも「ぺーさんもパー子さんも嘘がない人」と語る。

「ピンクになる」以前の林家ペー・パー子。服装は変わっても、おしどり夫婦ぶりは変わらない
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「おふたりとも本当に嘘がなくて嫌みがないんです。それが災いする場面もあるけれど、何か思い違いがあれば、すぐに謝ってくれる。それがご夫妻の“お人柄”であり、魅力なんですよね。だからこそ、火事後もたくさんの人がお見舞金を渡してくれたり、林家たい平師匠の呼びかけで『がんばれぺー♡パー子有志応援団の集い』というチャリティーイベントを開催してもらったり。みんな、ふたりを放っておけないんですよね」

 競争激しい芸能界をまっすぐ突き進んできた林家ぺー・パー子は、気づけば唯一無二の存在になっていた。

 パー子さんもこの『ヨレヨレ人生漫談』がお気に入りだとか。

「パー子は読書家だから文章にはうるさいんだけど、この本は『とっても面白い!』と珍しく褒めてたね。意外に思うかもしれないけど、よくパー子に叱られるのよ。僕はパー子の兄弟子だから、結婚前から『お兄ちゃん』と呼ばれてるんだけど『お兄ちゃんには愛嬌がない! 芸人は笑顔が大事なのに、全然できていない』ってね。なんでも、パリオリンピックで金メダルを取った、やり投げの北口榛花選手は常に笑顔を心がけてるんですって? 彼女を手本にしなさい、と今日も怒られてね。あら、また脱線しちゃった」