Xのとある投稿が波紋を呼んだ。投稿内容は、このようになっている。
《昨日富士山の山頂でコーラ買おうと思ったらびっくり こんなにするの??見てよこの値段! 信じられる?》
写真の自動販売機にはコーラ1本600円の数字がぼんやりと確認できる。コカ・コーラ500mlペットボトル1本の定価は税別220円(税込237円)。定価の3倍弱の価格設定となっている。
これに対し、
《富士山の山頂なんて最高のロケーションで600円とか格安じゃん 》
《運送費、電気代考えたら安いぐらい、当たり前のこと》
と批判の声が相次いだ。
富士山7合4勺(標高3090m)にある山小屋「わらじ館」を経営し、Xの投稿にもリアクションを寄せた橋都彰夫(はしづめ・あきお)さんに、飲料が平地と比べて価格が高く設定されている理由について、実情を詳しく聞いてみた。
実際には1本あたりの粗利は100円程度
「そもそも価格は山小屋が設定していて、小屋の事情や場所によって少しずつ差が出るものです。値段に上積みされているのは輸送費というのが一番わかりやすいでしょう。富士山には飲み水も電気も燃料も何もないですから。すべて麓から上げてこなければならないし、それには人も要ります。
荷揚げ用のブルドーザーの業者は、荷物の重さごとに値段をつけていて、例えば単純にコーラ1本500mlを500グラムで考えたら、配送費だけで300円ぐらい。仕入価格、冷却の電気代を考えれば、1本あたりの粗利は100円程度です。」
さらに、輸送費以外にもコストがかさむ、山小屋のシビアな実情があるそうだ。
「出費の中でも維持費はとても高い。積雪、落石などで山小屋が壊れてそのたびにメンテナンスをすると大きな出費です。人件費も高いですね。シーズンを通して働ける人もそう簡単には見つからないし、空気が薄いから作業も平地と同じように長い時間は働けないので。その分を補填するための上乗せでもあります」(橋都さん、以下同)























