都会だから危険、田舎だから安心という地域差はもはやなし。犯罪者に場所は関係なく、ターゲットになりそうな家をネットでリサーチしている。また、一度強盗に遭った家が再び狙われるケースもあるという。
侵入者がイヤがる条件にする
「防犯のあり方は時代に応じて変化しています。侵入者も、プロの空き巣から素人の集団までさまざま。ひと昔前の防犯対策は通用しなくなっています。犯罪機会のない家、地域づくりが大切です」
防犯の知識、対策を日々アップデートしていこう。
狙われやすい家の特徴
「入りやすい」
・勝手口がある
・門がない、または開いている
・侵入ルートに障害物が少ない
・窓ガラスが薄い など
「見えにくい」
・家を囲む塀や生け垣が高い
・周囲に家がない
・庭木や樹木が家を隠している
・坂道に家がある など
犯罪が発生する現場は、「入りやすく、見えにくい」場所という共通点がある。この条件が重なるほど、犯罪者の犯行機会を誘発する。上記は2つの条件の具体例の一部。わが家の状況と照らし合わせて、危険度を確認してみよう
侵入者がイヤがる4つの条件
1・光 スポットライトが効果的
人が近づいた瞬間に、スポットライトがあたる人感センサーを犯罪者は嫌う。暗闇(見えにくい)を瞬時に明るく(見えやすく)するからだ。逆に、玄関や勝手口などを一晩中ライトで照らすのはNG。犯罪者が手元、足元の確認をしやすくなり、侵入を助けることになる。
2・時間 5分以上の耐久防犯部品が◎
鍵や錠を選ぶときは防犯性能の高い「CPマーク」付きのものを選ぶとよい。犯罪者の侵入行為を5分以上防御できた、「防犯建物部品」として保証されたもの。侵入に5分以上かかると大半の侵入犯が断念するという、警察庁の調査結果が根拠となっている。
3・音 大きな音で注目を集める
「音」は人の注目を集めるため、防犯対策として効果的。手軽にできる対策は、庭や窓の下などに「防犯じゃり」を敷くこと。踏むと通常の砂石よりも大きな音が出る。
4・目 機械、人の目を利用する
監視の「目」は犯行の妨げになり、防犯効果が大きい。防犯カメラはその代表例。ただし、それなりの費用を伴う。家の目立つところに花を置く、洗濯物を干しておくなどすれば、人の気配を生み出して防犯対策につながる。
取材・文/百瀬康司
小宮信夫さん 立正大学教授。社会学博士。専門分野は犯罪学。日本人として初めて英国ケンブリッジ大学大学院犯罪学研究科を修了。本田技研工業、法務省、国連アジア極東犯罪防止研修所などを経て現職。全国各地で、生活安全の指導などを行っている。


















