定価で買えない状態が常態化

「昭和から平成にかけて浸透していた“シール文化”の再燃で『ボンボンドロップシール』は爆発的なブームとなり、シールを求めて街を探し回ることを“シル活”“シルパト”と呼ぶほどの社会現象を巻き起こしました。その人気ゆえに供給が全く追いついていなく、都市部などでは抽選や整理券がなければ買えない状態が常態化しています」(社会部記者)

 メーカーは累計出荷は1500万枚を突破したが、それでもサンリオなど人気シリーズはなどは「入荷30分で完売」という状況が続いている。背景にあるのが、深刻な転売問題だ。高額での転売や、正規メーカーのデザインをそっくり真似た模倣品の流通が問題化しており、混乱を避けるために抽選制を導入せざるを得ない状況にある。

 ボンボンドロップシールの本来の主なターゲットは子どもたちだったが、実際に購入しているのは20代後半から30代も多いという。その子どもたちが定価でシールを手に入れられず、購買力とネットリテラシーを持つ大人や転売ヤーに人気商品が流れやすい構造になっている。

「受注生産、FC限定の抽選、購入個数の制限、本人確認の強化など転売を抑制する仕組みはあるかと思います。実際にコラボなどの希少性が高まるシールに関しては、受注生産などで本当に欲しい人にだけ届いて欲しいものです」(前出・社会部記者)

 平成女児ブームとSNS文化、購買力を持った大人たちの存在が重なり新たな市場として拡大するシール。子どもたちの手に潤沢に渡る日がくるのだろうか─。