回収費用は「検討中」
企画段階でこうした批判を防ぐことはできなかったのか。事前に懸念や反対意見は出なかったのかを質すと、こう回答した。
厚生労働省と映画『ママがもうこの世界にいなくても私の命の日記』とのタイアップポスター。批判殺到で企画は中止に(公式サイトより、現在は削除済み)
「タイアップを進めるにあたり、患者様個々人の受け取り方に沿った丁寧な対応や配慮を行うことができませんでした。事前に懸念をクリアにできないまま進めてしまったこと、配慮が行き渡らなかったことについて、当局として深くお詫び申し上げます」
具体的にどのような意見が寄せられたのか尋ねると、「ポスターをご覧になった際に“患者等に不快感や嫌悪感を抱かせるのではないか”という懸念が寄せられたほか、SNSを中心として多様なご意見をいただいております」と説明。
気になるのは、このタイアップに税金が投入されているのか、そしてポスターの回収費用は誰が持つのかという点だ。
「本キャンペーンに関して、当局としての直接的な費用支出はありません。ポスターの制作費は映画配信会社側の負担となっております。回収にかかる追加費用につきましては現在検討中であり、映画側と協議を行っている段階です」
わずか数日の間に、政府機関とエンタメ作品のコラボが相次いで白紙撤回される異常事態。お役所主導の“安易なタイアップ”のあり方が、今改めて厳しく問われている。


















