自宅では基本自炊で、好きなものを好きなだけ、その時々で身体が求めるものを口にする。時には夕飯が11時になることもあれば、焼き肉やビールで打ち上げをすることもある。
「自分がおいしいなと感じたら、それでいい」
仕事柄、食事のタイミングも内容も不規則だが、これはダメと決めつけず、自然体で受け入れる。
「型にはまると、それを食べなきゃ調子が悪い、となってしまう。こうだから調子が良いと思い込みすぎても、そこから抜けられなくなってしまう。なんでも決めてしまうと、そのための生活になってしまう。
食材の裏の表示を見て添加物が多いと気になったりもするけれど、そんなことばかりもしていられないですよね。それより、実際口にすると、なんか変な味だなとか、味覚が教えてくれる。どんなものでも自分がおいしいなと感じたら、それでいいのかなって思うんです」
何より由美さんの心身を支えているのが、呼吸法「由美かおるコア・ブリージング」。自ら編み出したブリージング法で、高齢者が増えている今の日本で、美と健康を保ち、生き生きと毎日の生活が送れるようにと考えた。
その始まりは、デビュー間もない10代のころにさかのぼる。
「当時は北海道から九州まで全国いろいろなところに行ってステージに立ち、踊り、歌っていました。もうマラソンをしているような激しい踊りです。そのとき、呼吸がちゃんとできてないと声が出ないんだって気づいて。自分で自分なりに息を吐き、お腹に空気をためると、落ち着いて声が出たんです。呼吸を大事にしなければいけない、呼吸というのは本当に大事なんだというのを、自分の身体を通して思い知らされて」
以来60年近く、毎日欠かさずブリージングを実践してきた。現在はブリージングの講師として、全国を駆け回る多忙な日々を送る。
「口から吐いて鼻から吸う、取り入れた空気を丹田にため、両足の裏から地球の中心につながっているイメージを描き、エネルギーを入れていきます。姿勢がとても大事で、腰椎にしっかりと上半身を乗せるようにします。呼吸を取り入れやすい姿勢です」
自らの身体をもってその効果を体現しているだけに、説得力は大きい。
「このブリージングをしていると、便秘もしないし、イライラもないですね。ちょっと食べすぎちゃったなという次の日、お腹が重いなと思っていても、ブリージングをするとスーッと身体が内側から循環してスッキリするんです。さらに今は、みなさんが簡単にできるよう、寝ながらできるブリージングを考案中です」



















