「彼に愛想を尽かした」A氏の胸中
秘書をする前に1年間ほど、獣医師を経験しているとされるが――。
「いや、資格は持っているが、獣医師はしとらんと思うよ。1年数か月というのは研修期間じゃないかな。それに農獣医学部というのは、いまの犬や猫といったペットではなくて、当時は牛や馬といった家畜が中心で、あまり儲からなくなっていたから、獣医師にならなかったんだと思う」
蔵内氏は現在、日本獣医師会会長、世界獣医師会会長などの錚々たる肩書があるが、獣医としての経験はほとんどないことになる。
「公共事業を手掛ける土木・建設業界から、金にまつわる噂はいやというほど聞いた。金だけではなく、ほかにもいろいろあるけどね。そういうのがどんどんひどくなったから、彼に愛想を尽かしたわけ」
3年前の県議選では、蔵内氏の対立候補を応援したA氏。結果は1600票差で負けた。
「負けたといっても、こちらはまったくの新人だったわけだから、勝ったも同然ですよ。投票率も低かったし、筑後市民も彼を見放しつつあると思ったね。だから今回、こんなことがあって県議を辞めたわけだけど、何もなかったとしても次回の選挙は勝てなかったと思うよ」
蔵内氏の退場で、果たして福岡県議会は“クリーン”な組織に生まれ変わることができるのだろうか。


















