「演技の世界を何も知らなかったからこそ、変なプライドを持たずに取り組めました」
と話す。その後、映画『OUT』や『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』などで存在感を放ってきた長田だが、演技を純粋に「楽しい」と思えたのは意外にも最近だ。
初対面の人に警戒されることも
「役者を始めてからずっと、現場ではまったく余裕がありませんでした。『芝居が楽しい』と言っていいのか、その権利が自分にあるのかと考えてしまって。でも昨年、『喧嘩独学』を撮っていたころから、ようやく心に少し余裕が持てるようになりました」
自分が考えたことを監督に相談し、芝居を一緒につくる楽しさも知った。一方、演じるハマケンの凶暴なキャラクターから、初対面の人に警戒されることもある。
「現場で『笑うんですね』と真顔で言われるんです。『会うまでは、ものすごく怖い人だと思っていました』と。でもハマケンのままだったら、どんな仕事にも就けないですよね(笑)。そこまで役を印象づけられたということなので、うれしいです。強い役、怖い役は、日常では出せない感情を解放できることなので。
韓国の俳優マ・ドンソクさんとか、素敵ですよね。圧倒的に強いけれど、少し抜けていたり、可愛らしかったりするじゃないですか。ただ怖いだけではなく、チャーミングで愛される役もできる。ドウェイン・ジョンソンさんもそう。
映画『マッチモンド』で演じる梅津も強いのに可愛らしいので、演じていて楽しかったですね。今後は身体の大きな俳優たちを集め、日本版『エクスペンダブルズ』のような作品を作りたいんです」
さらに掲げるのが、スポーツ漫画『柔道部物語』の実写化だ。
「僕の同級生たちも、実業団や大学で監督、コーチを務める年代になりました。みんな僕が俳優をしていることを知っていて、『(作品を)見ているよ』と言ってくれる。今だからこそ、協力してもらえる可能性があると思っています。『柔道部物語』を映画にできたら、ものすごく達成感がある。5年以内に実現させたいです」
取材・文/生島まき
おさだ・たくろう 1989年7月6日生まれ、神奈川県出身。学生時代は柔道に打ち込み、2011年、全国体育系学生柔道体重別選手権大会100キロ超級で優勝。ドラマ『チャンネルはそのまま!』、映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』『OUT』などに出演。近年はNetflix『喧嘩独学』、U-NEXT『ドラム―VIVANT THE ORIGIN STORY―』など幅広く活動中。現在、映画『マッチモンド』が公開中


















