老後資金は、「いくら貯めれば終わり」というものではない。2人でできることを工夫し、手元のお金をできるだけ長く使えるようにしていくことが肝心だ。

「おふたりさまの強みを生かすためにも、まずは2人でお金について話し合うことから始めてもらえればと思います」

ふたりさまならNISAの非課税枠も2人分!

 NISAは投資信託や株式などの運用で得た利益が非課税になる制度。1人あたり1800万円の非課税保有限度額があり、夫婦それぞれが利用すれば、2人で最大3600万円の非課税保有限度額を活用できる。「夫婦なら、NISAの非課税枠も2人分使えます。積み立て投資をする場合は、こうした制度を活用するのも一つの方法です」と関口さん。

2人で確認! おふたりさまの老後のお金チェック

□それぞれの収入・貯蓄額を共有する

夫婦別財布でも、収入・支出・貯蓄額は共有しておきたい。「相手も貯めているはず」という思い込みは危険。

おふたり様の老後のお金チェック(イラストはイメージです)
おふたり様の老後のお金チェック(イラストはイメージです)
【写真】早めに読んでおきたい! 関口さん夫婦の老後資金に関する最新著書

□生活費がいくらかかっているかを把握する

家計を見直すだけでなく、老後にどのくらいのお金が必要になるかを考える出発点になる。

□保険・通信費・サブスクなど、見直せる固定費がないか確認する

継続して支出を抑えられ、支出削減に効果的。

□変動費は、予算を決めて管理する

食費は週単位、洋服代は年間など、項目ごとに予算を決めると管理しやすい。2人それぞれの小遣いを決めておくのも一つの方法。

□収入を増やせる方法がないかを考えてみる

パートや副業など、今の生活に無理なく取り入れられる働き方などを考える。

□老後も働くか、どのくらい働くかを話し合う

元気なうちは働いて収入を確保することが、老後資金づくりの基本。いつまで、どのくらい働くかを話し合っておく。

□それぞれの年金額と受給開始時期を確認し、繰り下げ受給も検討する

余裕があるうちは一方の年金を繰り下げ、将来の受給額を増やす方法もある。

□生活防衛資金を確保したうえで、長期的に資産運用をする

生活費7.5か月分を貯金などで確保。当面使わない余裕資金を長期・積み立てで運用する。

『おふたりさまの老後資金は「これ」で増やす』小学館 税込み1760円 横山光昭さんと関口博美さん夫婦の初の共著。夫婦だからこそ実現できる老後資金の貯め方を詳しく解説

取材・文/田島えり子

関口博美さん ファイナンシャルプランナー、DCアドバイザー。家計再生コンサルタントの夫・横山光昭氏の運営するマイエフピーにて、多くの家庭の家計相談・改善のサポートを行う。夫婦2人で、テレビ・雑誌などのメディアで幅広く活躍中。