確認を行ったものの現時点において、SNS上で言及されている人物が男性または男性の身体的特徴があったことを、客観的には確認・特定ができていないという。

「なお、警察による確認内容や判断については、当社から申し上げる立場にはございません」

「身体的な特徴を基準として男女別の浴室をご案内」

 今回波紋を呼んだSNS投稿については、「お客さまとの個別のやり取りに関わるため、具体的なやり取りの詳細については回答を差し控えさせていただきます」としながら、対応の概要を明かした。

大分市にある鴛野温泉はなまるの湯では女湯の騒動について声明文を発表している(公式サイトより)
大分市にある鴛野温泉はなまるの湯では女湯の騒動について声明文を発表している(公式サイトより)
【写真】「身体的特徴で判断」厚労省が発表した「共同浴室における男女の取扱い」に関する資料

「当社で対応したスタッフに確認したところお客さまとの電話でのやり取りにおいて、スタッフはご家族が不快な思いをされたことについて複数回お詫びを申し上げたうえで、当施設では男性は男性浴場に、女性は女性浴場にご案内していること、明らかに男性と分かる方を女性浴場にご案内することはないことをご説明しております」

 SNSの投稿にはスタッフの発言とされる内容にお詫びや説明の部分が含まれておらず、実際のやり取りの前後が省略されているものや、スタッフが実際に発言した内容とは異なる表現が含まれていることを確認しているという。

「SNS上に記載されている“女湯に男〇器が付いたジェンダーの人”との表現は、当社が用いている表現ではありません。当社スタッフがそのような発言をした事実はなく、お客さまとの一連のやり取りにおいて、当社スタッフから“ジェンダー”または“ジェンダーレス”といった言葉を用いて説明した事実もございません。

 また当社は、申告の対象となった方の性自認等について把握しておらず、本件をそのような観点から説明したこともございません。当社としては、SNS上に掲載されている当社スタッフの発言とされる内容は、実際の説明内容及びその趣旨を正確に反映したものではないと認識しております」

 温泉施設のホームページに記載された声明文の「関係機関」には、警察も含まれるという。

「当施設では従前から、厚生労働省の通知等を踏まえ、身体的な特徴を基準として男女別の浴室をご案内しております。性自認等を理由として、男性の身体的特徴のある方に女性浴場の利用を認める運用は行っておりません。本件を受け、9月28日から男女別浴室の利用基準を館内に明記するとともに、フロントでのご案内を強化しております。

 これは新たな運用を開始したものではなく、従前からの利用基準をより分かりやすくお伝えするための対応です。また、不審な行為や迷惑行為等が確認された場合には、状況に応じて警察への相談・通報を含め適切に対応するとともに、お客さまがより安心してご利用いただける環境づくりについても、必要な対策を検討してまいります」

 今回の騒動で同施設を利用するのが不安だという声も上がっているが、

「当施設では、今後も男女別浴室の利用基準を適切に運用し、みなさまに安心してご利用いただける施設運営に努めてまいります。館内でご不安なことがございましたら、フロント又はスタッフまでお申し付けください」

 とのことだった。2023年11月には三重県桑名市の温泉施設で性自認が女性で、女性の格好をしていた男性が女湯に侵入したとして逮捕されたケースも。
 
 厚生労働省の衛生等管理要領に定められた「男女を混浴させないこと」という規定では、「体は男性、心は女性の方が女湯に入らないようにする必要がある」と、身体的な特徴の性をもって判断するものであると明言されている。

 問題となった施設を含め、貸切風呂や家族風呂を併設している入浴施設も増えている。トラブルを避けるため、それらを視野に入れ活用すべきだろう。